あなたは今、夏風邪にかかって食べ物に困ってはいませんか?
夏風邪では、発熱時や喉の痛み、下痢、嘔吐など様々な症状が現れるため、体調を良くしていくために何を食べて良いのか困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、夏風邪に効く食べ物を症状別に分かりやすくまとめてみました。
発熱、喉の痛み、下痢・腹痛、吐き気・嘔吐に良い食べ物を分けてご紹介していますので、自分の症状に合った部分を読んで頂ければと思います。
夏風邪の発熱に良い食べ物
- おかゆ(卵がゆなど)
- ネギや生姜
- すりおろしりんご
- プリン
- アイスクリーム
まず、おかゆは基本中の基本ですね。熱が出ている時は、胃腸の働きが低下して消化・吸収の働きが弱くなってしまいますので、消化に良いおかゆは体に優しいエネルギー補給方法と言えるでしょう。
おかゆにネギや生姜などをトッピングとして加えるのも効果的ですね。発汗や血行を良くして体を温め、免疫力を高める働きがあります。
すりおろしりんごは、発熱の時に不足しがちなビタミンCを摂るのに良いでしょう。体が細菌やウイルスと戦っている時は、免疫細胞がビタミンCを消費するので、ビタミンCが不足しがちですからね。
りんごは水分も多く含まれているので、水分補給も兼ねて、デザートや間食として食べるのがおすすめです。
プリンやアイスクリームは、食べやすい割にカロリーを摂れる食べ物なので、食欲がない時の間食として食べるのが良いでしょう。
発熱があると、どうしても食欲が出ない時もありますので、状況に応じて食べられるものを食べることも大切になってきますよ。
夏風邪の喉の痛みに良い食べ物
- 水多めのおかゆ
- 大根
- れんこん
- はちみつ
- 梨
主食としては、喉を刺激しないように、出来るだけ柔らかくしたおかゆが良いでしょう。しっかりと煮込んだうどんなども食べやすいので、食べやすい方をお好みで選んでください。
大根やれんこんは、どちらも喉の腫れや咳に効果的な成分を含む食べ物です。そのままだと硬くて食べにくいので、すりおろして喉に刺激を与えないように食べると良いですね。
はちみつについては、喉の痛みや腫れの原因となる炎症を抑える働きがあります。病原菌を殺菌する力もあるので、夏風邪にはちょうど良い食べ物と言えるでしょう。
はちみつのドロっとした見た目通り、喉の保湿効果も期待出来ますよ。
あとは、梨も喉の腫れや痛みにはおすすめですね。梨の中に含まれるソルビトールという成分が炎症を抑えてくれます。水分も豊富に含んでいますので、喉を潤すのにも効果的ですよ。
梨はそのまま食べるのが難しいのであれば、ジューサーにかけてジュースとして飲むと良いでしょう。
なお、熱すぎる食べ物や冷たすぎる食べ物は喉に刺激を与えてしまいますので、何を食べるにしても人肌に冷ますようにすると食べやすいですよ。
夏風邪の下痢・腹痛に良い食べ物
- 水多めのおかゆ
- 豆腐
- 鶏の胸肉やささみ
- 味噌汁
- すりおろしりんご
夏風邪で下痢がひどい場合も、消化に良いおかゆが鉄板です。下痢が出ている間は胃腸の働きが弱っているので、消化に負担がかからないよう水分多めのおかゆにすると良いでしょう。
豆腐や脂肪の少ない鶏肉は、たんぱく質を補給出来る消化に良い食べ物ですね。おかゆや味噌汁などに入れて柔らかくして食べれば、下痢の悪化を防ぐことが出来ますよ。
また、下痢をしている時には脱水症状を起こしやすいので、水分や塩分を同時に摂れる味噌汁は下痢に適した食べ物と言えるでしょう。夏バテなどにも効果的ですね。
ただ、味噌汁の具材として食物繊維の多い野菜を入れると、下痢が悪化してしまいがちです。豆腐やワカメなど、下痢を悪化させない食べ物を入れるのが良いでしょう。
あとは、すりおろしりんごもおすすめですね。りんごには腸を整えるペクチンという成分が含まれているので、下痢がひどい時に食べるのに向いています。
ペクチンはりんごの皮に多く含まれていますので、すりおろす際には皮ごとすりおろすと良いでしょう。
ちなみに、冷たすぎる食べ物はNGです。胃腸の働きを悪くしてしまいますので、常温もしくは温かい状態で食べるようにしてくださいね。
夏風邪の吐き気・嘔吐に良い食べ物(飲み物)
- 経口補水液OS-1
- スポーツドリンク
- 水分多めのおかゆ
- 野菜のスープ
- すりおろしりんご
夏風邪による吐き気や嘔吐がある場合は、無理に食事を食べないようにしましょう。吐き気が治まるまでは水分補給だけで問題ありません。
水分補給の際は、水分だけでなく塩分も補給出来る「経口補水液OS-1」がおすすめです。
スポーツドリンクでも良いのですが、吐き気で食事が食べられない時には経口補水液OS-1の方が適しています。摂れる塩分量に2~3倍近く差がありますからね。
吐き気が治まったら、様子を見つつ、消化に良い食べ物から再開するようにしましょう。
最初は水分多めのおかゆや野菜スープ、すりおろしりんごといった、消化に良く食べやすいものから選ぶと良いですね。2~3日かけて徐々に普通食に戻していきましょう。
まとめ
今回書いたように、基本的にはおかゆやりんごといった昔からよく出てくる食べ物が、夏風邪の食事の基本と言えるでしょう。
今回お伝えした食事は、大人や子供を問わず食べられるものばかりなので、夏風邪を治す際にはご家庭で取り入れてみて頂ければと思います。
ただ、赤ちゃんや幼児に限っては、はちみつやアイスクリームは食べさせないようにしてください。中毒や下痢を起こしてしまう可能性がありますからね。
なお、食べ物以外での夏風邪の治し方については、『夏風邪の治し方!咳や喉の痛み、高熱を早く治す方法はある?』で詳しくご紹介していますので、合わせて参考にしてみてくださいね。