咳がひどくて市販の咳止め薬を買いたいけれど、どんな薬を選べばいいのか分からない…。こんな風に悩んでいる方、意外と多いのではないでしょうか?
最近では色々な咳止め薬がありますし、色々なサイトで様々な薬がおすすめされているので、正直どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、医療に携わっている僕自身が徹底リサーチした「本当におすすめ出来る市販薬」をランキング形式でご紹介します!
この記事を読めば、どの市販薬を選べばいいのか丸わかり!とまでは言いませんが、選ぶ際の参考になることはお約束します。
市販薬を選ぶ時に大切になる、咳が出る原因と、正しく咳を止めるために知っておきたいポイントも合わせてお話していますので、まずはこちらに目を通した上でランキングをご覧ください。
この記事は、12歳以上の子供、もしくは大人向けの記事になります。もし12歳未満の子供用の咳止めをお探しの場合は、以下の記事を読むようにしてください。
そもそも咳が出る原因
咳が出る原因には色々なものが考えられますが、結局のところ主な原因は3つに絞ることが出来ます。
- 喉の炎症が原因で起こる咳(風邪、喉の使いすぎなど)
- 気管支が狭くなって起こる咳(軽度のぜんそく、気管支炎など)
- その他の病気で起こる咳(肺がん、肺結核など)
ようするに、咳が出る理由は喉、気管支、その他の3つに原因が大別されるということを覚えておいてもらえればOKです。
このうち、咳止め薬が効果的なのは、喉と気管支が原因となって起こる咳ですね。日常的に起こる大抵の咳はこちらのタイプになります。
咳止めの市販薬には、咳を起こす中枢に直接効くもの、気管支を広げてくれるものなどが多いので、こういった咳には薬が効きやすいと言えるでしょう。
一方、その他の原因で起こる咳については、大抵は咳止めを飲んでいても治りません。難しい病気が多く、自然治癒しにくいですからね。
つまり、もしあなたが今、咳止めが効かないことで悩んでいるのであれば、その原因は基本的にたった2つしかありません。
- 薬が自分の咳の原因に合っていない
- 市販の薬では治せないその他の病気による咳
そのため、まずはこの記事を参考に自分に合った薬を使い、その上で効果がなければ病院を受診するという考えで薬を使うようにすると良いでしょう。
自分に合った咳止めを選ぶためのポイント2つ
上でもお話した通り、咳止めを選ぶ際には、自分の原因に合った咳止めを選ぶ必要があります。
ただ、「そう言われてもよく分からない!」という方も多いと思いますので、ここでは咳止めを選ぶ時に確認しておきたい2つのポイントをお話しておきましょう。
1.自分の咳が痰がらみかどうかをチェックする
まず確認しておきたいのは、「咳と合わせて痰も出ているかどうか?」ですね。
これを確認しておくことで、気管支が原因で起こる咳なのか、もしくはそれ以外の咳なのかを大まかに判別することが出来ます。
まず、咳だけでなく痰もひどいという場合は、気管支が原因となって起こる咳である可能性が高いです。
というのも、痰は気管支から分泌されるものだからですね。「痰が多い=気管支にも炎症が起こっている」と解釈できるわけです。
一方で、痰がない、あるいは軽く痰が出る程度であれば、ひとまずは喉が原因の咳であると考えておきましょう。
その他の原因で起こっている咳の可能性もあるのですが、大抵は風邪などによる喉由来の咳ですからね。
2.咳止め薬の種類を理解しておく
自分の症状と合わせて、咳止め薬の種類について理解しておくことも大切になります。
というのも、咳止め薬には大きく分けて以下の3つの種類があるためですね。
- 咳そのものを中枢から抑える薬
- 炎症で狭くなっている気管支を広げる薬
- 痰を出しやすくする薬
例えば、喉からくる咳であれば咳を抑える薬で対処、気管支からくる咳であれば気管支を広げる薬で対処をしていく必要があります。
また、痰が辛い場合には、痰を出しやすくする薬で楽になることがとても多いですよ。
自分の症状に合った薬を選ばないと、「薬が効かない!」なんてことになりかねません。
次でご紹介する咳止めの市販薬ランキングをチェックして、あなたに合った薬を選ぶようにしてください。
咳止めに本当におすすめの市販薬ランキング
ではここからは、医療職の僕が直接選んだ咳止めに本当におすすめ出来る市販薬を、ランキング形式でご紹介したいと思います。
ただ、上でもお話している通り、大事なのはランキングではなく、自分に合った薬を選ぶことです。
以下では、それぞれの市販薬の効果を分かりやすく書いておきますので、それを参考に自分に合った薬を選んでいくと良いでしょう。
第5位:ミルコデ錠A
ミルコデ錠Aは、長引く咳や痰、症状のひどい咳などに効果を発揮する薬です。
特に、ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸の音をともなう場合には効果的と言えるでしょう。
ぜんそく用に作られた薬で、主に気管支を広げる成分が多く含まれているのが特徴ですね。
また、ねばついた痰の切れを良くする漢方も配合されています。気管支が原因となる咳と痰の両方に効く薬というイメージで良いでしょう。
非常に効果の強い薬ですが、その効果の強さゆえに、薬剤師に相談しないと購入できないことになっています。いわゆる「第一類医薬品」と呼ばれる種類ですね。
ただ、Amazonや楽天であれば、ネット上で質問に答えるだけで購入することが出来ます。薬局などに行くのが面倒な方は、以下のリンクからAmazonや楽天で購入をすると良いでしょう。
第4位:ベンザブロック咳止め錠
ベンザブロック咳止め錠は、喉の痛みをともなう咳や痰に効果的な薬となっています。
喉の痛みを和らげる成分が多く含まれているので、「喉が痛くて咳もある」という時にはうってつけの薬と言えるでしょう。
また、咳を楽にしてくれる成分も3種類ほど含まれています。他の薬と比べると咳に効果的な成分の量も多いので、喉からくる咳にとても効果的と言えますね。
気管支を広げる成分も多く含まれているので、気管支が原因で起こる咳にも効果を発揮してくれますよ。
喉の痛みをともなっている咳には最もおすすめ出来る市販薬ですので、症状が当てはまる場合には購入すると良いでしょう。
【指定第2類医薬品】ベンザブロックせき止め錠 36錠 ※セルフメディケーション税制対象商品
錠剤タイプの薬が苦手、即効性が欲しいという場合には、飲み薬タイプの「ベンザブロック咳止め液」もおすすめですよ。
第3位:エスエスブロン錠
エスエスブロン錠は、簡単に言ってしまえば苦しい咳の症状全般に効く薬ですね。
エスエス製薬が昔から出している薬なので、見たことのある方も多いのではないかと思います。
咳を中枢から止める成分や気管支を広げる成分、アレルギー性の咳を止める成分などがバランスよく含まれているのが特徴ですね。
一応痰を出しやすくする効果もありますが、他の痰切れをよくする薬と比べると成分量は控えめと言えるでしょう。
また、バランスの良い薬ではあるものの、成分量だけを見ると他の薬に少し劣ります。つまり、他の薬に比べると多少効果が弱い分、副作用も出にくい薬と言えますね。
その分、他に比べてコストパフォーマンスが良い薬になっているので、値段と効果のバランスを重視する方はこちらの購入がおすすめですよ。
効果のよく似たシロップタイプの「エスエスブロン液」もありますので、どちらかをお好みで選ぶと良いでしょう。
第2位:新エスエスブロン錠エース
新エスエスブロン錠エースは、痰のからむ苦しい咳にとても効果的な市販薬です。
先ほどご紹介したエスエスブロンの兄弟のような薬で、会社も同じエスエス製薬ですね。
一見するとエスエスブロンとよく似た薬なのですが、こちらには痰に効果的な成分が多く配合されているのが特徴になります。
つまり、痰をともなう咳を良くするのに効果的な薬と言えますね。
また、咳を止める作用や気管支を広げる作用、アレルギーによる咳を抑える作用などもあります。
これらはエスエスブロンにもある効果ですので、痰にも効く分、エスエスブロンの上位互換とも言える薬と考えて良いでしょう。
ただ、値段は普通のエスエスブロンに比べると少し高めになっています。
そのため、咳だけでなく痰もひどい場合にはこちらの薬を、そうでなければ普通のエスエスブロンを、といった形で選ぶようにすると良いでしょう。
【指定第2類医薬品】新エスエスブロン錠エース 60錠 ※セルフメディケーション税制対象商品
なお、シロップタイプの「新ブロン液エース」という薬もありますが、こちらは気管支に対する効果が薄いため、あまりおすすめしていません。
第1位:アネトン咳止め錠
アネトン咳止め錠は、様々な原因で起こる咳や痰にオールマイティに効く薬です。
喉が原因で起こる咳と気管支が原因で起こる咳のどちらにも対応しており、痰の切れも良くしてくれるという、とても使いやすい薬となっています。
しかも、アネトン咳止め錠には、咳を中枢から止める成分がとても多く含まれているという特徴があるんです!
反射的に出る咳を元から抑えてくれる作用がありますので、咳止めの効果は他に比べても強い薬と言えるでしょう。
また、痰を出しやすくする生薬もかなり多く配合されていますので、痰がある時にも安心して使うことが出来ますよ。
気管支を広げる成分やアレルギー性の咳を抑える成分についても、他の薬と同等の量が配合されています。
ただ、効果が良い分、他の薬と比べて値段が少し高くなってしまうのがデメリットですね。
そのため、値段よりも効果を重視したい場合、今すぐに咳を止めたいという場合などに、こちらの薬を選ぶと良いでしょう。
また、アネトン咳止め錠とほぼ同じ成分、同じ配合量の「アネトン咳止め液」もおすすめです。こちらはシロップタイプになりますので、お好みで選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回は、咳止めに本当におすすめ出来る市販薬についてお話してきました。最後にもう一度、ご紹介した薬のポイントをおさらいしておきましょう。
- 長引く咳や痰には「ミルコデ錠A」
- 喉の痛みをともなう咳や痰には「ベンザブロック咳止め錠」
- 大抵の咳の症状に効くコスパの良い薬なら「エスエスブロン錠」
- 咳だけでなく痰もひどい時は「新エスエスブロン錠エース」
- 値段よりも効果重視ならオールマイティな「アネトン咳止め錠」
大ざっぱに言えばこのような形ですね。自分に合った薬を選ぶことで、「薬が効かなかった!」ということが少なくなるかと思いますよ。
ただ、薬の成分には体との相性もありますので、時には合わないということもあるでしょう。
そういった場合は、上に書いた中から自分に合った別の薬を試してみるようにしてください。
また、もしいくつか薬を試してもなかなか治らない、あるいは症状が悪化していくと言う場合には、病院を受診するようにしましょう。
自然に治る病気であれば咳止めを使っておけば良いのですが、治らないのであれば病気である可能性は高いと言えます。
特に、3週間以上咳が続いているという場合には、必ず一度、以下の記事を参考に病院を受診してみてくださいね。
→『咳が止まらない時は病院に行くべき?何科を受診すればいいの?』
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