指にのせたゲンタシン軟膏

 

病院でも皮膚トラブルの際にはよく処方されるゲンタシン軟膏。傷口が化膿した際などに便利なので、市販薬でも同じものが欲しいと考えたことがありませんか?

ただ、残念ながらゲンタシン軟膏と全く同じ成分の市販薬は存在しません。でも、ゲンタシン軟膏のためだけに病院に行くのは面倒ですよね。

 

そこで今回は、ゲンタシン軟膏の代用として使える市販薬をご紹介します。薬局や通販で買える市販薬の中でも、ゲンタシン軟膏とよく似た特徴を持つものをまとめてみました。

Amazonと楽天のリンクもつけていますので、気にいったものがあればぜひチェックしてみてくださいね。


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ドルマイシン軟膏

 

ドルマイシン軟膏は、ゼリア新薬が販売している抗生物質の塗り薬です。

「コリスチン硫酸塩」と「バシトラシン」という2種類の抗生物質が配合されており、幅広い細菌に効果的な抗生剤になっています。

ステロイドなどの副作用が強い成分も含まれていないので、赤ちゃんでも使うことが出来ますし、副作用の心配もさほどありません

 

ドルマイシン軟膏は、主に傷ややけどが化膿した時や、とびひを始めとする皮膚の細菌感染症などに効果的です。

ばい菌が傷口に入って悪さするのを予防する働きがあるというイメージで良いでしょう。

 

成分こそ違うものの、ゲンタシン軟膏とよく似た働きなので、ゲンタシン軟膏の代用として使うのにおすすめですよ。

 

ドルマイシン軟膏は2種類の抗生物質が含まれており、ゲンタシン軟膏と似たような感覚で使える塗り薬!


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テラマイシン軟膏a

 

テラマイシン軟膏aは、ジョンソン・エンド・ジョンソンという会社が出している抗生物質の塗り薬です。

「オキシテトラサイクリン塩酸塩」と「ポリミキシンB硫酸塩」という2種類の抗生物質が含まれており、ドルマイシン軟膏と同じく色々な細菌に効果のある抗生剤と言えますね。

こちらもステロイドは含まれていませんので、あまり副作用を気にすることなく使える塗り薬と考えて大丈夫です。乳幼児にも使うことが出来ますよ。

 

テラマイシン軟膏aは、とびひなどの皮膚感染症や、皮膚が赤く腫れて中に膿がたまっているような症状に効果が期待出来ます。

こちらもゲンタシン軟膏と似たような働きをする薬なので、ゲンタシン軟膏の代わりとして使える塗り薬と言えるでしょう。

 

なお、ドルマイシン軟膏とテラマイシン軟膏aには、成分以外に特別大きな差はありません。成分にこだわりが無ければ、好きな方を選んで良いでしょう。

強いて言えば、ドルマイシン軟膏の方が少し値段が安い傾向にありますので、特にこだわりが無ければ値段で決めて大丈夫ですよ。

 

テラマイシン軟膏は2種類の抗生物質で感染症や化膿を治す塗り薬!ゲンタシン軟膏の代用としても使いやすい。

フルコートf軟膏

 

フルコートf軟膏は、田辺三菱製薬から販売されている抗生物質+ステロイドの塗り薬です。

「フラジオマイシン硫酸塩」という抗生物質に加えて、「フルオシノロンアセトニド」というステロイドが含まれています。

 

簡単に言えば、細菌の増殖を抑える効果だけでなく、炎症を抑える効果も持った塗り薬と言えるでしょう。

ステロイドを含むとはいえ塗り薬なので、1~2週間ほどの短期間の使用であれば、妊娠中や小さい子供にも使うことが出来ますよ。

 

フルコートf軟膏の特徴は、細菌感染の予防だけでなく、かゆみや赤み、腫れといった炎症によって起こる症状を抑えることが出来る点です。

「化膿を予防するだけでなく、かゆみや腫れを抑える効果も欲しい!」という時におすすめの薬ですね。

 

ただ、ステロイドは塗った部分の免疫力を抑制してしまうので、既に化膿や皮膚感染症を起こしている部位に塗ると悪化する危険性があります。自己判断で化膿や感染を起こしている部位に使うのは避けておきましょう

 

フルコートf軟膏は、ばい菌の感染を予防しつつかゆみや腫れを抑える塗り薬!免疫力を抑制するステロイドが含まれているので、既に化膿している傷口や皮膚感染症には不向き!


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オロナインH軟膏

 

オロナインH軟膏は、大塚製薬が販売している塗り薬です。有名な薬なので、一度は使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。

オロナインH軟膏の主な成分は、「クロルヘキシジングルコン酸塩液」という消毒薬の一種で、抗生物質ではありません。

そのため、既に化膿や感染症を起こしている人よりも、化膿や感染症を予防したい人向けの商品と言えるでしょう。

 

オロナインH軟膏が使える症状は、にきびや吹き出物、軽いやけど、傷、ひび割れ、あかぎれ、しもやけ、ジュクジュクしていない水虫などですね。

消毒をしながら傷口を保護出来るのが特徴で、幅広い症状に効果的なので、昔から慣れ親しまれてきました。

 

ただ、ゲンタシン軟膏と比べると化膿予防の効果自体は弱いので、色々な症状に使える反面、どの症状にも特別効果的とは言いにくいのが特徴です。

また、消毒薬は健康な細胞にもダメージを与えてしまうので、体にとっては異物です。むやみに湿疹やかぶれ、虫刺されなどに使うと悪化する可能性がありますので、適応する症状以外には使わないようにしましょう

とはいえ、自宅で応急処置として塗る薬には適しているので、常備薬におすすめですよ。

 

オロナインH軟膏は幅広い症状に使えるので、応急処置用の常備薬として使う!

まとめ

ゲンタシン軟膏と全く同じ成分の市販薬はありませんので、市販の薬で代用したい時には効果や用途のよく似ている塗り薬を使うようにしましょう。

ゲンタシン軟膏の代わりに使いやすい塗り薬をもう一度まとめておくと、以下の通りですね。

 

■化膿した傷口や細菌による感染症に使いたい

・ドルマイシン軟膏
・テラマイシン軟膏a

■化膿や感染症を予防しつつ炎症を抑えたい

・フルコートf軟膏

■幅広い症状の化膿や感染症を予防したい

・オロナインH軟膏

 

ゲンタシン軟膏のような抗生剤は、傷口にひとまず塗っておくものでは無い点に注意しておきましょう。あくまで化膿した傷口や細菌感染症を治す、もしくは予防する目的で使うようにしてください。

傷口にひとまず塗っておきたいという場合には、オロナインH軟膏の方がおすすめです。消毒薬なので、適応のある症状に塗っておけば傷口にばい菌が入るのを防いでくれますよ。

 

もし、市販薬を塗っても症状が悪化していく場合や、3~5日塗っても治らない場合には、一度病院を受診するようにしてくださいね。

 

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