子供の咳止めといえば、やはり咳止めシロップですよね。錠剤タイプや顆粒タイプの薬は嫌がる子が多いので、飲みやすく苦味も少ないシロップは重宝します。
ただ、小さい子供に使う場合、副作用が心配という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、子供の咳がひどい時に本当におすすめしたい咳止めシロップを、理由も合わせてご紹介したいと思います。
そもそも咳止めシロップは子供に優しいものなのか?咳止めシロップの副作用にはどんなものがあるのか?といった点も含めて、詳しく見ていきましょう。
咳止めシロップは子供に優しい?
咳止めシロップは、どちらかと言えば子供向けの咳止め薬というイメージがありませんか?実際、子供向けの咳止めシロップも多く販売されていますよね。
これらの咳止めシロップは、多少の副作用こそあるものの、子供に飲ませて特に問題ない薬とされてきました。
ただ、以前から一部の医療関係者の間では、咳止めシロップに含まれる「コデイン」という成分が少し危険なんじゃないかと疑問視されていたんですよね。
コデインとは?
コデインというのは、モルヒネなどと同じ医療麻薬の一種です。ただ、麻薬といっても医療用ですから、一般的に想像されるようなひどい効果のものではありません。
実際、コデインは咳を止める効果に優れた成分なので、今では大抵の咳止めに含まれています。
コデインの年齢制限見直し
コデインには以前から、「小さい子供が飲むとまれに呼吸困難を起こす」という副作用が報告されていました。
そのため、2017年6月より、厚生労働省から「12歳未満へのコデインの処方を禁止する」という方針が発表されることとなりました。
つまり、流通している大半の咳止めシロップは、子供にとって副作用が強いと判断されたわけですね。
実際に制限がかかるのは2019年から
ただ、子供向けのコデインが実際に禁止となるのは、2019年度からです。急に禁止になってしまうと、薬品メーカーが大打撃を受けてしまいますからね。
つまり、2018年の末までは、子供向けにコデインを含む咳止めシロップが販売されている可能性があり、注意が必要になります。
子供におすすめの咳止めシロップ
病院で処方される咳止めシロップについては早めに対処されると思いますが、気を付けておきたいのが市販薬ですね。
ここからは、これまでの内容を踏まえて、子供におすすめの市販の咳止めシロップを見ていきましょう。
宇津こどもせきどめシロップA
子供の咳や痰に効果的な咳止めシロップです。キキョウやナンテンジツといった、いわゆる漢方が中心に配合されている薬で、コデインは含まれていません。
砂糖やカフェインも含まれていないので、安心して子供に与えられる咳止めシロップと言えるでしょう。
容器がプラスチック製で、割れにくいのも特徴ですね。キャップも小さい子供が空けにくくなっているので、勝手に飲んでしまう可能性も低いです。
味はイチゴ味で、赤ちゃんでも3か月から飲むことが出来ますよ。値段はその時々で多少変動しますので、以下のリンクから確認してみてくださいね。
キッズバファリンせきどめシロップS
こちらも子供の咳や痰を楽にしてくれる薬になります。キキョウやセネガといった漢方がメインとなっており、もちろんコデインは含まれていません。
上でご紹介した「宇津こどもせきどめシロップA」よりも、さらに子供向けの配合となっているのが特徴ですね。
いわゆる薬の成分が控えめで、その代わり漢方由来の成分が多いシロップとなっています。そのため、副作用が気になる場合は、こちらの方がおすすめですよ。
容器はプラスチックボトルで、キャップも子供が開けにくい安全キャップになっています。味も飲みやすいイチゴ味になっているので、子供が嫌がる心配もさほどありません。
生後3か月~8歳未満向けの咳止めシロップなので、小児~幼児のうちはこちらを飲んでおくと良いでしょう。
値段はその時々で変動していますので、以下のリンクからご確認ください。
咳止めシロップの副作用について
今回ご紹介した2種類の咳止めシロップは、どちらもさほど副作用の強くないものになります。
ただ、人によってはやはり副作用を起こすことがありますので、念のため注意をしておきましょう。
咳止めシロップでよく見られる副作用は、以下の通りですね。
- 皮膚の赤みやブツブツ、かゆみ
- 吐き気や嘔吐、食欲不振
- めまい、息苦しさ
- 尿が出ない、少ない
そう頻繁に起こる症状ではありませんが、一応覚えておくと、いざという時に対処しやすいですよ。
もし、このような副作用が強く出た場合には、咳止めシロップとの相性が悪い可能性が高いです。ひとまずその薬を飲むのは止めて、別の薬を試してみるようにしてください。
また、ごくまれにですが、咳止めシロップを飲んだ時に強いアレルギー症状を起こすケースも存在します。
シロップを飲んだ直後から、皮膚や喉のかゆみ、じんましん、息苦しさ、意識がはっきりしないなどの症状が出てきた場合は、アレルギーの可能性が高いと言えるでしょう。
アレルギー症状が出た場合は、咳止めシロップの服用を止めて、すぐにかかりつけの病院を受診するようにしてください。
副作用が気になるなら食事で咳止めを
子供に薬を飲ませる場合というのは、やはりどうしても副作用が気になってしまうものですよね。
ただ、副作用を100%抑える方法をいうものは存在しません。効果と副作用は表裏一体のものですからね。
そのため、副作用が気になるのであれば、薬ではなく食事を使って咳を止めていきましょう。
特におすすめしたいのが「はちみつ」ですね。はちみつは天然の咳止め薬として使われてきた背景もある、咳止めにとても効果的な食材です。
中でも、「マヌカハニー」はイチオシですね。ヨーロッパでは病院でも処方されているはちみつなので、効果も十分期待が出来ますよ。
はちみつの咳止め効果については、以下の記事で詳しくお話しています。気になった方は読んでおくと良いでしょう。
→『咳止めにははちみつが効果的!大根や生姜と合わせたレシピは?』
まとめ
今回は、子供におすすめしたい市販の咳止めシロップについてお話しました。簡単にまとめておくと、以下のような内容でしたね。
- 子供に「コデイン」の含まれた咳止めシロップはNG
- 「宇津こどもせきどめシロップA」「キッズバファリンせきどめシロップS」の2つがおすすめ
- まれに副作用が出ることもあるので、念のため注意を
- 副作用が気になる場合は食事を使った咳止めがおすすめ
大抵の咳止めシロップには「コデイン」が含まれていますので、子供に飲ませるのであれば注意をしておきましょう。
今回お伝えした2種類の咳止めシロップを使うのが間違いありません。副作用も控えめなので、安心して使うことが出来ますよ。
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