食事をする子供

 

ヘルパンギーナは5歳未満の子供に多い夏風邪の1つですが、口や喉に水疱が出来て強い痛みが出るという厄介な特徴があります。

特に大変なのが食事の時で、「子供が全然食事を食べない」「痛みがひどすぎて食べられる物がない」といった困った状態になりがちですよね。

 

そこで今回は、ヘルパンギーナの際の食事について分かりやすくまとめてみました。

食べやすい食事や子供が食べない時の対処法、注意しておきたいポイントなど、ヘルパンギーナの食事に関する疑問はこの記事で解決しましょう。


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ヘルパンギーナにかかった時の食事について

離乳食

 

ヘルパンギーナに感染した際、食事で特に困るのは以下のような時ですよね。

  • 口の中や喉の痛みが強すぎてまともに食事が食べられない
  • 下痢や嘔吐があり、いつから何を食べさせて良いのか分からない

 

大抵はこのどちらかが原因となり、食事で悩んでいるのではないでしょうか?

特に多いのは痛みによって食事ができないケースで、早くて数日、長ければ1~2週間苦しむことになります。

 

この口や喉が痛い、しみるといった症状が出るのは、ヘルパンギーナによる水疱や口内炎を刺激されることが原因です。

そのため、対処法としては刺激のない食事を選ぶと良いでしょう。

 

具体的には、痛みを出来るだけ抑えるために、以下のような食べ物や飲み物を避けるのがおすすめです。

  • 酸味のあるもの
  • 塩辛いもの
  • 香辛料を使ったもの
  • 熱いもの
  • 固形物で硬いもの

 

ただ、もしも下痢や嘔吐がある場合には、食べたものを全て吐いてしまい体力も消耗するため、吐き気のあるうちは食事を控えておくのが無難です。

吐き気のある間は水分を与えておき、落ち着いたら下痢が残っていても食事を再開していきましょう。食べ物は消化に良いものが良いですね。


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ヘルパンギーナの時に食べやすい食事は?

おかゆを食べる子供

 

ここからは、痛みがあっても食べやすく、下痢がひどくなりにくい食事をご紹介していきます。

食べられるものに個人差もあるかと思いますので、以下の食べ物の中から最も食べやすいものを選んで食べるようにしましょう。

 

主食として食べられるもの

口や喉の痛みにもよりますが、水分多めのおかゆや細めのうどん、にゅうめんなどが良いでしょう。

どれも柔らかくてのど越しが良く、消化にも良いのでヘルパンギーナにはうってつけですね。

 

味付けは出汁(だし)を中心に使うようにして、塩こしょうや醤油などの塩辛い調味料を使うのは避けてください。

おかゆやうどんなどは、出来るだけ柔らかくなるように調理してあげることで喉に引っかかりにくくなり、食べやすくなりますよ。

 

また、どれも熱い食べ物ですので、そのまま食べると口や喉に刺激となってしまう可能性があります。

人肌くらいの温度であれば喉を刺激せず食べることが出来ますので、あらかじめ冷まして食べるようにすると良いでしょう。

 

間食として食べられるもの

おかゆやうどん、にゅうめんといった主食を食べるのも辛い、あまり量が食べられないという場合には、豆腐や野菜スープを食べるのがおすすめです。

特にたまご豆腐であれば、するっと食べられて下痢にも効果がありますので、主食が食べられない場合にはたまご豆腐を食べさせてあげると良いでしょう。

 

また、下痢がない場合であればプリンやゼリー、ヨーグルト、アイスクリームなどが痛みも出にくく、食べやすいのでおすすめです。

ただ、これらの食べ物でも症状によっては激痛ということもありますので、中でも出来るだけ痛みの出にくいものを食べると良いですね。

 

飲み物

飲み物はしみないようにするために、出来るだけ常温に近い温度にして飲むようにしましょう。

おすすめはお茶やスポーツドリンク、経口補水液などですね。これらは下痢の際にも飲むことが出来て、比較的刺激の弱い飲み物になります。

 

また、下痢がないのであれば牛乳も良いですね。痛みが出にくいので、飲みやすいと言われる方が多いです。

ジュースは子供が喜ぶ場合もありますが、大抵は酸味や甘味で痛みが出ますので、避けておくのが無難でしょう。

 

ヘルパンギーナの赤ちゃんの母乳やミルクは?

ミルクを飲む赤ちゃん

 

まだ乳児で授乳期間の場合は、母乳やミルクをそのまま与え続けて問題ありません。

母乳やミルクはあまりしみることもありませんので、飲んでくれるようであればそのまま飲ませてあげて大丈夫です。

 

ただ、下痢がひどい場合には2つほど注意しておきたいことがあります。

まず、母乳やミルクは一度に与えすぎず、こまめに分けて飲ませてあげるようにしましょう。一気に飲んでしまうと、下痢がドバっと出てしまう可能性があるためですね。

 

また、ミルクの場合は消化に負担がかからないよう、2分の1ほどに薄めたミルクを飲ませてあげるようにしましょう。

下痢が治まるとともに濃さを元に戻していくと良いですね。栄養面が心配になるかもしれませんが、1週間程度であれば問題ありません。

「濃度をそのままにして飲む量を減らすのはだめなの?」と思うかもしれませんが、脱水症状を引き起こしやすくなるので止めておきましょう。

 

あと、もしも下痢が長期的に続く場合には、「乳糖不耐症」というミルクの中の乳糖を分解できない病気の可能性があります。

乳糖不耐症だった場合は、ミルクを変えてみるなどの対処を行う必要がありますので、下痢が1週間以上続くのであれば病院を再受診して医師と相談するようにしてください。


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子供が食べない場合はどうする?

子供がヘルパンギーナに感染した場合、口や喉の痛み、不機嫌などで、どうしても食事を食べてくれないといったことがあるかと思います。

特に赤ちゃんや1歳~2歳くらいの小さい子供が全く食べなくなってしまったら、原因も聞けないし親としては不安になりますよね。

 

食事を食べない場合は、まず上でお伝えしたような食べやすい食べ物や、子供の好きな食べ物を試してみてください。

少しでも食べるものがあれば、ひとまずはその食べ物を食べさせてあげましょう。あとは症状が落ち着くとともに食欲が戻れば大丈夫です。

 

もし全く食べないという場合でも、高熱や喉の水疱、口内炎などがひどい時に食べないだけであれば、さほど心配する必要はありません。

大人でも食事を食べる気力が出ない時があるように、子供にもそういう時はあるものです。

 

何日か食べないだけならそれほど問題になることはありませんので、少し体調が落ち着くまでは次で説明するような水分補給だけを行って様子を見るようにしましょう。

 

ヘルパンギーナでは脱水症状にも要注意!

コップに注がれる水

 

ヘルパンギーナは高熱が出る上に口や喉の痛みで食事が取り辛く、どうしても脱水症状になりがちな病気です。

特に、乳児や幼児で下痢が出ている場合、脱水症状のリスクは非常に高いので、必ず親のあなたがこまめに水分補給を行ってあげるようにしましょう。

 

食事の合間の水分補給におすすめなのは、「経口補水液OS-1」ですね。

食事をあまり食べられない時に不足しがちな糖分やミネラルを豊富に含んでいるので、水やお茶に比べてスムーズに水分補給を行うことが出来ます。

 

 

ただ、経口補水液は本来大人用のため、小さい子供に与えるには少し濃度が濃すぎます。

乳児であれば1日に体重1kgあたり30~50ml、幼児であれば1日に300~600mlと大塚製薬の公式にも記載されていますので、薬と同じように用法・用量を守るようにしましょう。

 

また、赤ちゃん用のポカリスエットも販売されていますので、小さい子の場合はこちらを購入するのもおすすめですよ。

 

 

子供にも飲ませやすい飲み切りサイズなので、細かいことを気にせず使いたいのであればこちらが良いでしょう。

 

まとめ

ヘルパンギーナで食事が食べられない場合は、今回お伝えしたような食べ物の中から食べやすいものを選んで食べるようにしましょう。

ただ、食事できないほどの症状であれば無理に食べる必要はありません。水分補給だけはしっかりと行いつつ、ヘルパンギーナの回復を待ちましょう。

 

また、もしも食べられない期間が長期間続く、水分補給すらままならないと言う場合には、すぐに病院を受診するようにしてください。

病院では点滴を使って栄養補給と水分補給を行うことが出来ますので、食事を食べられない場合の手段の1つとして覚えておきましょう。