保育園で遊ぶ子供

 

子供がヘルパンギーナにかかると高熱などの症状も気になりますが、もう1つ気になるのが「いつから保育園に行っていいの?」という疑問ですよね。

「ちゃんと治るまで診てあげたいけど、仕事もあるし…」という風に、仕事があるのでいつまでも看病のために休めないという方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、ヘルパンギーナにかかったら保育園は何日休む必要があるのか?登園許可はいつから出るのか?といった疑問にお答えしていきたいと思います。

  • 登園許可証は必要なのか?
  • 登園する際には何に注意をすればいいのか?
  • 他の子の保護者が登園を嫌がる場合にはどうすればいいのか?

このような気になる悩みをまとめて解決していきましょう。


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ヘルパンギーナでは保育園を何日休めばいいの?

保育園を休んだ子供と親

 

まず、ヘルパンギーナは同じ夏風邪のプール熱などと違って、保育園や幼稚園に登園禁止になるような決まりがない病気です。

学校保健法による出席停止期間の義務も特にありませんので、症状が治まれば登園可能と考えて問題ありません。

 

具体的に何日休めば良いのかは個人差がありますが、高熱などの症状が自然治癒するまでには2~4日ほどかかると考えておきましょう。

また、治ったとしてもぶり返す可能性を考えるのであれば、もう2日ほどはお休みをしておきたいところです。

 

つまり、登園停止する期間は最低でも2~4日、ぶり返しを考えて様子を見るのであれば4~7日ほど休むという形になりますね。

とはいえ、症状が重い場合には、7~10日間休むことになる場合もありますので、あくまで目安として考えておきましょう。


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保育園への登園の目安は?いつから登園していいの?

保育園のりんご組

 

「結局のところ、何を基準に治ったと判断すればいいの?」という方は、以下の3つ全てを満たしているかを判断基準にしてください。

  1. 熱が下がっているか
  2. 食事をしっかりと食べられるか
  3. 医師が登園許可を出したか

 

1.熱が下がっているか

当然ではあるのですが、熱が下がる前から保育園に預けてはいけません。

保育園でも「37.5度を超える発熱があれば登園禁止」とされている所が多いですし、熱がぶり返す可能性も高いですからね。

 

無理に連れて行ったとしても、ぶり返してお迎えになってしまっては元も子もありませんから、最低でも熱が平熱になるまではしっかりと休ませてあげましょう。

できることなら熱なしで2日経過するまで様子を見ておくと、ぶり返す可能性はぐんと減りますよ。

 

2.食事をしっかりと食べられるか

ヘルパンギーナの症状は高熱だけでなく、口内炎や喉の痛み・腫れなどもあり、食事があまり食べられなくなるということも少なくありません。

食事が食べられなければ栄養も摂れませんし、何より体力不足で別の病気に感染する可能性も高くなります。

 

保育園では喉が痛い子に合わせて食べ物が出てくるわけでもありませんから、普通に食事を食べられないうちから保育園に登園させるのはやめておきましょう。

分かりやすく言えば、子供が元通り元気になるまでは登園しないのがベストです。

 

3.医師が登園許可を出したか

明確な登園基準がない以上、やはり最も信頼性があるのは「医師が登園許可を出したかどうか?」という点ですよね。

後で紹介する保育園のママ友トラブルを回避する材料にもなりますので、素人目での判断だけでなく専門家の意見を聞いておくのは大切です。

 

子供がヘルパンギーナにかかった場合、通常であればかかりつけの小児科を受診しているかと思いますので、病院の医師に登園しても良いかを尋ねてみましょう。

まだダメということであれば、「どうなったら登園しても良いのか?」という質問をしておくことも大切ですよ。

 

大抵の場合は「熱が下がって食事が食べられるなら」「熱が下がって2日経ったら」という風に、上に書いたことと同じようなことを言われますが、医師に確認をとったという事実が重要です。

 

ヘルパンギーナでは登園許可証は必要?

登園許可証に印鑑を押すイメージ画像

 

先ほど医師に登園許可をとるというお話をしましたが、保育園の中には医師のハンコが押された「登園許可証」の提出を義務付けているところもあります。

そのため、保育園に休む連絡を入れる時などに、登園許可証が必要なのかを聞いておくようにしましょう。

 

また、登園許可証は保育園によって形式や書類が異なる場合があります。

医師の書いた治癒証明があれば良いという場合もあれば、指定の用紙に書かなければならない場合もありますので、こちらも合わせて保育園に聞いておくと良いですね。


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保育園に登園する際の注意点は?

ヘルパンギーナは感染力の強い病気なので、登園出来る状態になっても保育園側や他の子への配慮が必要になります。

ヘルパンギーナに感染するのは、ほとんどが1歳~4歳くらいの小さい子なので対処が難しいのですが、親として出来るだけの注意をしておきたいですね。

 

具体的には、以下の3つの注意点をチェックしておきましょう。

  1. 他の子にうつらないよう予防対策をする
  2. プールに入るタイミングは医師に相談を
  3. 兄弟間の感染にも注意を

 

1.他の子にうつらないよう予防対策をする

ヘルパンギーナの感染力は、基本的に症状が現れている間がピークで、症状が落ち着けば感染力も下がってきます。

咳やくしゃみからの飛沫感染は大体1週間ほどで無くなりますので、うつさないことを第一に考えるのであれば、1週間ほどお休みをするのが確実でしょう。

 

また、ヘルパンギーナのウイルスは2~4週間は体内に残っているため、便からのウイルス排出自体は最大で1ヶ月ほど続きます。

こちらはトイレ後の手洗いを徹底することで感染を抑えることは出来ますが、乳幼児に100%の予防を期待するのは無理がありますので、絶対に感染しないとは言えません。

 

ただ、1ヶ月もの期間お休みというのは現実的ではありませんので、手洗いとうがいを出来るだけ保育園で行ってもらうように保育士の方にお願いをしておきましょう。

 

2.プールに入るタイミングは医師に相談を

先ほどもご説明した通り、便からは最大で1ヶ月間ウイルスが排出されますので、プールに入るとウイルスが水の中に広がってしまう可能性があります。

そこから他の子に集団感染する可能性もありますので、プールに入るのは最低でも発症から1ヶ月は避けるようにしましょう。

 

また、具体的にプールに入るタイミングについては、医師に相談をするのがおすすめです。

医師からプールの許可が出たという話であれば、保育園側としてもプールに入れることに抵抗感が少なくなりますし、他の子の保護者も安心しますよ。

 

3.兄弟間の感染にも注意を

もしヘルパンギーナに感染した子供に年の近い兄弟がいる場合は、自宅での感染にも気を付けるようにしましょう。

具体的には、トイレ後とオムツ換え後の手洗い・うがいですね。オムツの処理についても、しっかりとビニールなどで口を閉じた上で処理しておきましょう。

 

また、その他の時にも家族全員がこまめに手洗いを行っておくことで、感染する可能性をかなり低くすることが出来ますよ。

 

他の子の保護者が登園を嫌がることも…

孤立するイメージ画像

 

乳幼児ばかりの保育園や幼稚園では、病気をうつしたりうつされたりというのは日常茶飯事ですし、対処も難しいのである程度は仕方のない部分です。

ただ、やはり「ウイルスを持って来て欲しくない」「自分の子はまだ小さいから心配…」という風に考える保護者の方もいるのは事実ですよね。

 

しかし、だからと言ってヘルパンギーナで1ヶ月もお休みするというのは、子供にとっても親にとっても現実的ではありませんから、極力分かってもらえるように以下の3つを実践するようにしましょう。

  • 保育園が定めている登園基準を守る
  • 医師からも登園許可を得る
  • 他の子の保護者に一言断っておく

 

特に登園基準を守る、医師からの登園許可を得るというのは、モラルの問題からも行っておいた方が良いかと思います。

親の勝手な判断で連れて行って他の子に感染させたとなれば、さすがに文句を言われてもおかしくありませんからね。

 

また、登園時には他の子の保護者の方に一言断っておくことも大切です。いわゆるママ友の付き合いの一環ですね。

何も言わずに登園させるよりも、「もしかしたらご迷惑をおかけするかもしれませんが…」といった配慮を一言伝えるだけでも印象は全然変わってきますよ。

 

ただ、ここまでやっても過敏に反応する保護者の方もいますので、あまりにひどいようであれば園長などにお願いをして、一度保育園側の見解を伝えてもらうようにしましょう。

 

まとめ

ヘルパンギーナは確かに感染力の強い病気ではありますが、感染力のピークはあくまで症状が出ている間になります。

症状が落ち着いて2日も経てば、便以外からのウイルス排出は落ち着いていますので、あまり過敏になりすぎる必要はありません。

 

ただ、仕事が忙しいからと言って、治りきっていないうちから無理に保育園に登園をさせるのは止めておきましょう。

他の子の迷惑になりますし、他の保護者の方の印象も良くありませんので、今回お伝えしたような対応をするのをおすすめします。