咳喘息のような症状がある時、意外と困るのが「何科の病院を受診すれば良いのか?」ですよね。
咳喘息に関係がありそうな診療科といえば、耳鼻咽喉科や内科、呼吸器科などがありますが、何科にかかれば良いのか知っている人は意外と少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、咳喘息になったと感じた時に何科を受診するべきなのか、理由も交えて分かりやすくまとめてみました。
診療科を決める時には「どんな症状が出ているのか」がポイントになりますので、症状についても触れながらお話していきたいと思います。
まずは本当に咳喘息の症状なのかを確認する
早速何科を受診するべきかお話したいところなのですが、その前に1つ確認しておかなければならないことがあります。
それは、「あなたの咳が本当に咳喘息を疑うような症状なのかどうか」という点ですね。
咳が出る病気には色々なものがあり、症状によって受診するべき診療科も変わってきます。そのため、まずは本当に咳喘息のような症状なのかをチェックしておく必要があるというわけですね。
簡単にまとめておくと、咳喘息の症状の特徴は以下の通りです。
- 軽い咳が2~3週間以上続いている
- 痰はほとんど出ない
- 咳以外に目立った症状がない
- 市販の咳止め薬がほとんど効かない
- どちらかと言えば昼よりも夜~明け方にかけて咳がひどくなる
- 風邪の後から咳が続くことが多い
あなたの咳にこのような特徴がある場合は、咳喘息の可能性が高いと言えるでしょう。
もし上に書いたような症状とは違う場合には、以下の記事を参考にして咳の原因をチェックしてみてくださいね。
→『咳が止まらないけど熱はない時の原因は?病気の可能性も?』
「咳喘息かな?」と思ったら何科を受診するべき?
咳喘息の可能性がある場合には、大人であれば「呼吸器科」を受診すると良いでしょう。子供の場合は「小児科」でもOKですが、どちらかと言えば呼吸器科の方が確実です。
そもそも咳喘息というのは、空気の通り道になっている気管支という部分が炎症で狭くなって過敏になってしまい、咳が続いている状態です。そして、この気管支を診るのは呼吸器科が専門になります。
「耳鼻咽喉科や内科じゃダメなの?」と思うかもしれませんが、咳喘息の場合は基本的に対応していないと考えておいた方が良いでしょう。
咳喘息にはよく似た病気が多いので、原因を正確に判断してもらうには専門的な知識が必要になります。
実際、咳喘息そのものを知らないという医師も居ますし、呼吸器科以外では「ただの長引く風邪」と診断されてしまうことが少なくありません。
診療科の違いというのは、会社で言うところの部署の違いに近いと言えます。担当している仕事が違うわけですから、科ごとに見えているものは大分違うと考えておいた方が良いでしょう。
耳鼻咽喉科や内科を受診した方が良いケース
咳喘息のように咳が長引く時には、上でも書いた通り、基本的には呼吸器科を受診するべきです。
ただ、咳だけでなく以下のような症状がある場合には、先に耳鼻咽喉科や内科を受診した方が良いと考えておきましょう。
■耳鼻咽喉科を受診した方が良いケース
- 咳だけでなく鼻水が出る(鼻炎がある)
- 喉が痛い、イガイガする、違和感がある
- 喉や首のリンパが腫れている
■内科を受診した方が良いケース
- 下痢や吐き気、嘔吐といった胃腸の症状がある
- 発熱や体のだるさといった全身の症状がある
- ここまでに書かれている症状が当てはまらない
このような場合は、咳喘息以外の病気という可能性が高いです。先に耳鼻咽喉科や内科を受診して治療を受けた後、症状が良くならない場合に呼吸器科を受診すると良いでしょう。
なお、診療科の選び方については以下の記事で詳しくご紹介していますので、合わせてチェックしておくと良いでしょう。
→『咳が止まらない時は病院に行くべき?何科を受診すればいいの?』
まとめ
以上が、咳喘息が疑われる時の診療科の選び方ですね。今回の記事をもう一度簡単におさらいしておくと、以下の通りです。
- 診療科を決める前にもう一度自分の症状をチェック
- 咳喘息の疑いがあれば呼吸器科の受診がベスト
- 赤ちゃんや子供はかかりつけの小児科でもOK
- 鼻や喉の症状がある場合は先に耳鼻咽喉科を受診する
- 胃腸や全身の症状がある場合は先に内科を受診する
咳喘息のように咳だけが長引くケースでは、基本的に呼吸器科を受診すると良いでしょう。
ただ、合わせて出てくる症状によっては、先に耳鼻咽喉科や内科を受診した方が良いこともあります。必ず症状を確認してから病院を選ぶようにしてくださいね。
また、大きい病院などでは、原因のよく分からない症状を診てくれる「総合診療科」という科があることも少なくありません。
この記事を読んでも「どの科に行けば良いのか分からない!」という場合には、総合診療科の受診も考えてみると良いでしょう。