暑い時期になるとテレビでよくニュースになる熱中症。誰でも発症する可能性があることから、「日々の食事で予防したい!」と考える方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな熱中症の対策におすすめの食べ物をランキング形式でまとめてご紹介したいと思います。
ランキングの基準は以下の3つですね。
- 熱中症対策に必須の塩分を含んでいるか?
- 軽い熱中症になった時にも食べやすいものか?
- 手軽に食べられるor続けられる食べ物か?
ネット上の検索結果に出てくる他の情報では、なぜか夏バテ対策の食べ物と熱中症対策の食べ物がごっちゃになっていましたので、この記事ではあくまで「熱中症の対策として効果的な食べ物」を基準にランキング付けしています。
下位は主に日頃から食べやすいもの、上位はいざ熱中症になりかけた時にも効果的なものを選んでいますので、状況に合わせて取り入れてみてくださいね。
熱中症対策に本当におすすめ出来る食べ物5つ
5位:塩分を含むお菓子
塩分を手軽に摂りたい人におすすめなのが、塩分を含むお菓子ですね。せんべいや味付きのナッツなど、塩が軽くかけられているようなお菓子であれば何でも大丈夫です。
塩キャラメルや塩グミといった、夏の時期によくお目にかかる「塩〇〇」のような商品でも良いですね。大抵の場合は塩分を摂れる商品になっています。
また、間食として食べることで夏バテ気味の時のエネルギー補給としても使えます。特に、夏バテで食事をあまり食べられていないという人にはおすすめですね。
ただし、カロリーが多い商品がほとんどなので、食べすぎには注意が必要です。
4位:味噌汁
和食の定番、味噌汁ですね。普段の生活に取り入れやすいので、特に意識せず熱中症対策を出来るお母さんに嬉しいメニューです。
塩分は1杯におよそ1.5g前後含まれていますので、塩分が不足しがちな朝や運動後の食事で1杯食べておくと良いでしょう。
汁物なので水分補給も兼ねることが出来る上、野菜や海藻などの具材を入れることで、夏に不足しがちなミネラルやビタミンを効率よく摂ることが出来ますよ。
夏バテで食欲がない時でもたっぷりと栄養を摂れる大豆や枝豆、疲労回復の効果があるじゃがいもなどを入れるのがおすすめです。
ただ、1杯あたりの塩分量が多いので、やはり食べすぎないように注意が必要です。他の食事で摂る塩分量にもよりますが、1日1~2杯で十分でしょう。
3位:スイカ
夏と言えばコレ!といったイメージですが、実はスイカには熱中症対策に効果的な成分がバランスよく含まれています。
スイカは実に全体の90%以上が水分で出来ており、糖分とミネラルが豊富なのが特徴です。ただ、塩分に関してはそれほど含まれていません。
そこで効果的なのが、昔ながらの塩をかける食べ方ですね。スイカに塩をかけて食べることで、スポーツドリンクと似たような効果が期待出来ます。
その他にも美肌効果のある成分を多く含み、カロリーも意外と高くないので、ダイエット中の女性にもおすすめですよ。
ただ、スイカというのはなかなか毎日食べられるものではないので、普段から食べるのには少し不向きと言えるでしょう。
普段から食べられるという場合には、夏のおやつにいかがでしょうか?
2位:梅干し
梅干しは熱中症対策に効果的なミネラルをバランスよく豊富に含み、塩分もしっかりと摂れる熱中症対策に最適な食べ物です。
疲労回復に効果のあるクエン酸も多く含んでいるので、夏バテ予防の効果も期待できますよ。
含まれる塩分量は商品にもよりますが、およそ1粒あたりに1~2g前後、昔ながらの梅干しだと塩分量が高くなる傾向にありますね。
防腐作用もありますので、おにぎりやお弁当に1粒入れておくのもおすすめです。
ただ経験上、梅干しが苦手という方は少なくありません。もし梅干しが苦手な場合は、カリカリ梅などの梅干しをベースにしたお菓子を食べるようにしましょう。
また、梅干しは1粒あたりの塩分量がとても多い食品なので、何個も食べると塩分過多になりがちです。塩分を摂りすぎないよう、1日1~2個程度を目安に食べましょう。
1位:塩飴
塩飴も一応お菓子の一種なのですが、他の商品と比較するとピンポイントな熱中症対策として使いやすいため、今回1位に選びました。
普及し始めたのは割と最近ですが、普段から携帯しやすく、いつでも簡単に食べられるのが特徴ですね。
あまりおいしくないイメージを持たれている方もいるかと思いますが、最近ではレモン味や梅味でおいしいものも出てきています。
タブレットタイプもありますが、どちらかと言うと塩飴のほうが人気はあるようですね。
塩分は商品によりますが、1粒あたり0.2~0.3g前後のものが多いです。梅干しや味噌汁に比べると控えめなので、塩分量を調整しやすいのもポイントですね。
また、飴なので糖分も多めに含まれており、夏バテ時のエネルギー補給としても悪くありません。
塩飴はどちらかと言うと毎日決まって食べるようなものではなく、汗をかいた時に水やお茶と合わせて1粒食べるという使い方が良いでしょう。
長時間の外出時や運動をした時などに水分補給と合わせて食べておくことで、熱中症を予防することが出来ますよ。
ただ、食べやすいからと1日に大量に食べてしまっては塩分の過剰摂取になってしまいますので、よく汗をかいた後に食べるという点を意識しておくと良いでしょう。
熱中症対策の食べ物を摂る際の注意点
ここまで熱中症を予防するために効果的な食べ物をご紹介してきましたが、いくつか注意をしておいて欲しい点があります。
まずは、あなたが本当に塩分を補給する必要があるのかを考えましょう。
今の日本人というのは、人にもよりますが元々塩分を多く摂っている傾向にあります。
そのため、あまり暑い環境にいない人や運動をしない人というのは、無理に塩分を摂らなくても足りているというケースが少なくありません。
さほど汗をかかない人が塩分を摂りすぎるのは逆効果なので、あなたが以下のような人なのかどうか、今一度確認をしてみましょう。
- 日常的に汗をかくほどの肉体労働をする人
- 暑い環境で作業をする人(屋外勤務、工場勤務なども含む)
- スポーツなどの激しい運動をする人
このような環境に30分以上いる場合には、塩分補給をした方が良いですね。
例えば、ジワジワと汗をかくような環境なのであれば、合間の食事などで塩分補給をするのがおすすめです。
一方で、激しい運動などにより汗が大量に出る場合は、どんどん体内の塩分が失われていきますので、携帯できる塩飴のような食べ物や飲み物の方が良いでしょう。
エアコンの効いた自宅や職場など、あまり汗をかくような環境にいない人については、食事のどこかで味噌汁を1杯食べるだけでも十分です。
このように、塩分の補給が必要かどうかはあなたの環境によっても大きく異なりますので、状況に応じて食べ物を選ぶようにしましょう。
また、塩分を補給する際には、水分補給も合わせて行うことが大切です。
塩分だけ摂ってしまうと喉が渇く、血圧が上がるといった影響が出ますので、「塩飴+水」といったような組み合わせを意識するようにしましょう。
食べ物で塩分を摂る場合は、飲み物にスポーツドリンクなどは必要ありません。水や麦茶などで十分です。
ただし、コーヒーや緑茶などのカフェインを含むものは避けておきましょう。利尿作用によって水分が体外に出てしまうため、逆効果になります。
まとめ
熱中症は発症のしやすさに個人差のある病気です。元々体調が悪い場合や体が熱に弱い場合、普通の人と比べてかかりやすくなるので気を付けておきましょう。
特に子供や高齢の方は、体温調節が十分に行えないことも多く、注意が必要になります。
今回お伝えしたような食べ物による対策だけでなく、バランスの良い食事と睡眠も心掛けることで、熱中症を予防していきましょう。
また、熱中症対策には水分補給も大切になります。熱中症に良い飲み物については以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。