- いつも洗濯はしているのに黄ばみが出来る…
- 汗染みや黄ばみが気になって買う服が限定される…
- 汗染みや黄ばみが取れなくて洋服を捨てた…
こんな経験、あなたにもあるのではないでしょうか?
特に暑くなってくる夏の時期、どうしても洋服やワイシャツの脇汗の染みや黄ばみはつきものですし、気になりますよね。
「もしかして私ワキガかも…?」と悩んでしまうこともあるのではないかと思います。
そこで今回は、脇汗の染みや黄ばみの原因と簡単に落とす方法をご紹介します。
脇の汗で黄ばみが出るのはワキガが原因なのか?脇汗の黄ばみ対策に良い方法はあるのか?といった事についても合わせて見ていきましょう。
脇汗で染みや黄ばみが出る原因は?
脇汗による染みや黄ばみは、基本的には汗と一緒に体から出る皮脂をエサとして、脇や服についた雑菌が繁殖することにより起こります。
簡単に言うと、汚れが蓄積したものが汗染みや黄ばみというわけですね。
しかも皮脂というのは体から出る油なので、通常の洗濯では100%落としきることは難しく、毎日洗濯していたとしても汚れは蓄積されていきがちです。
徐々に黒ずみや黄ばみが出てくるパターンというのは、大抵こういった汚れが蓄積しているケースという認識で良いでしょう。
ただ、実は他にも脇汗による黄ばみが現れやすくなる原因というのがあり、それは主に以下の4つです。
汗腺から出る成分による黄ばみ
脇汗を出している汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類が存在します。
このうちエクリン腺というのは全身に存在する汗腺で、色や臭いの無い水のような汗を出すため、先ほどご説明したように汚れが蓄積しない限りさほど黄ばみの原因にはなりません。
一方、アポクリン腺は脇などの一部にだけ存在する汗腺で、たんぱく質や脂質、アンモニアなどの様々な成分を含んだ汗が出ます。
中でもアポクリン腺から出る「リポフスチン」という成分は黄色の色素を持っており、これが黄ばみを発生させる原因になっていることがあります。
制汗剤による黄ばみ
夏場の脇汗対策といえば制汗剤ですが、実は体質に合わない制汗剤を使うことも黄ばみの原因となることがあります。
これは脇汗の成分と制汗剤の成分が化学反応を起こすことによるもので、脇汗から出る成分には個人差があるため、人によって合う・合わないが出てくるといったイメージですね。
なお、制汗剤が原因になっている場合、使うのをやめれば黄ばみが無くなる可能性があります。
新しい制汗剤を使い始めてから黄ばみが増えたという場合には、一応試しておいた方が良いでしょう。
汗腺の機能低下による黄ばみ
汗腺というのは筋肉と同じで、使わなければ衰えてしまします。
具体的にはエアコン(冷房)の使いすぎや運動不足など、汗をほとんどかかない状況が続くと汗腺の機能が低下していくという形ですね。
これはよく「悪い汗」と言われるタイプの汗で、本来ほとんど水分のエクリン腺の汗に、鉄分などのミネラル成分が混じってしまう状態になります。
ミネラル成分には色がついていることが多いため、汗染みの色が濃く出てしまうというわけです。
緊張や不安による汗の黄ばみ
あなたも緊張や不安などのストレスで、ジワジワと汗が出た経験があるかと思います。
これは専門用語で「精神性発汗」と呼ばれ、暑い時や運動時に出る汗と違い、アポクリン腺から汗が出てくるのが特徴です。
つまり、緊張や不安によって出てくる汗は、先ほどもお伝えしたようにアポクリン腺から出る成分により黄ばみやすいというわけですね。
普段からストレスの多い環境下にいる人にありがちな黄ばみの原因です。
脇汗の黄ばみとワキガは関係がある?
結論から言うと、脇汗の黄ばみ=ワキガではありません。
ワキガというのは、アポクリン腺が普通の人に比べて発達している場合に起こる病気で、先ほどの原因の中で言えば「汗腺から出る成分による黄ばみ」の強い人がワキガに当たります。
その他の原因で脇汗の黄ばみが出ている場合には、ワキガの可能性は低いと考えて良いでしょう。
ワキガによる黄ばみとそうでない黄ばみの見分け方はいくつかありますが、特に注意して見ておきたいのは黄ばみの色です。
ワキガの黄ばみは他に黄ばみに比べて圧倒的に色が濃く、色物や柄物でも黄ばみが現れます。既に着回した服だけでなく、新しい服でもすぐに黄ばみが出るのも特徴ですね。
また、ワキガ体質であればあるほど耳垢が湿っている傾向にあり、これも判断基準の1つになります。
その他、ワキガは遺伝の要素が強く、両親がワキガの場合は80%、片親がワキガの場合でも50%は遺伝するとされています。
脇汗による染みや黄ばみの落とし方は?
脇汗の汗染みや黄ばみを落とすには、以下の2つの方法が効果的です。
簡単に脇汗の黄ばみを取る方法
まず台所用洗剤を黄ばみのある部分にかけます。台所洗剤は安いもので十分ですが、あまりかけすぎると色落ちする可能性があるので、適度にかけるようにしましょう。
次に、洗剤をかけた所を歯ブラシでこすっていきましょう。歯ブラシは服の生地を傷めないよう、柔らかめのものを使うのが良いですね。
歯ブラシでこすっていると、徐々に汗染みが取れていき、黄ばみも浮き上がってきますよ。
黄ばみが浮き上がったら、40℃~50℃ほどのぬるま湯を洗面器に入れ、そこに粉末タイプの酸素系漂白剤を20~30gほど入れて混ぜていきます。
泡立つくらいまでかき混ぜたら、その洗面器に先ほどの服を入れて30分ほど浸けておきましょう。
30分ほど浸けておけば黄ばみも落ちていると思いますので、あとはよく洗い落としてから一度洗濯すれば綺麗に元通りです。
それでも落ちない黄ばみを落とす方法
上記の方法でも落ちない蓄積された汚れによる黄ばみには、以下の方法を試してみましょう。
まず、安物のクレンジングオイルを黄ばみのある部分につけていきましょう。服にオイルをしみこませるため、指でしっかりと塗り込んでいくと良いですね。
しっかりとクレンジングオイルをしみこませたら、洗面器などにお湯を溜めてオイルを塗った部分をすすいでいきましょう。
クレンジングオイルをすすぐのに合わせて、汗染みが落ちていくのが分かると思います。
次に、100mlほどの40℃~50℃のぬるま湯に、粉末の酸素系漂白剤と工業用の重曹を大さじ1杯ずつ入れて、その液体を黄ばみのある部分に塗っていきます。
黄ばみのある部分全体にしっかりと行き渡るよう、たっぷりと塗るのがポイントですね。
そして塗り終わったら、乾かないうちにスチームアイロンの蒸気を当てていきましょう。その際、スチームアイロンは衣服に直接当てず、蒸気だけを当てていきます。
スチームアイロンが無い場合は、ドライヤーで温風を当てるだけでも大丈夫です。
酸素系漂白剤の主成分である過酸化水素水は、加熱されることで漂白力が高まりますので、この過程を行うか行わないかで効果が全く変わってきますよ。
あとは加熱を続けて黄ばみが落ちたのを確認したら、よく洗ってから洗濯機で洗濯していきましょう。
脇汗の黄ばみ対策におすすめの方法は?
脇汗の黄ばみを予防するには、やはり汗染みを作らないことが一番効果的です。
様々な方法がありますが、おすすめは服に汗が染み込むのを防ぐために防水加工をしてしまうことですね。
防水スプレーを服の脇周りに裏と表からかけておけば、多少脇汗が出ても染みになることはないので、黄ばみを防ぐことが出来ますよ。
また、防水スプレーがない場合、ベビーパウダーを使った方法も効果的です。
ベビーパウダーは汗や皮脂を吸収してくれるため、服の脇周りにスポンジでポンポンと馴染ませることで服が黄ばみにくくなります。
汗染みを完全に抑えることは出来ませんが、黄ばみを抑えるのであればこちらも簡単でやりやすい方法ですね。
その他、汗染みを作らないために、そもそも脇汗を止めるような対策をするという方法ももちろんあります。
詳しくは『脇汗が多い人の原因と対策!かく人とかかない人の差は?』にまとめていますので、こちらも合わせて読んでみてください。
まとめ
脇汗による黄ばみは頑固な汚れになっていることが多く、大切な服を長く使うには黄ばみ取りが必須になります。
今回お伝えしたような方法で、しっかりと黄ばみ取りを行っていきましょう。
また、麻やシルクが素材の服に関しては、今回お伝えした方法だと色落ちしたり繊維が溶けたりする可能性があります。
麻やシルク素材の衣類は、自宅で漂白することがかなり難しいので、出来るだけ専門のクリーニング屋さんにシミ抜きをお願いしてみるようにしましょう。