泣く赤ちゃん

 

「突発性発疹が兄弟や保育園の他の子にうつるか心配…」
「熱は引いたけど発疹が出てるし、お風呂に入れてもいいのかな…」

 

子供が突発性発疹にかかると、親としてはこういった感染に関する悩みも色々と出てきますよね。

そもそも、突発性発疹は子供を持つまであまり聞かない病名ですから、うつる病気なのかもよく分からないという方も多いのではないかと思います。

 

そこで今回は、赤ちゃんによく起こる突発性発疹はうつるのかどうか?うつる期間はいつからいつまでなのか?といったことについて、詳しくお話していきたいと思います。

感染経路や潜伏期間、お風呂はいつから入れても大丈夫なのかといった、気になる内容についても見ていきましょう。


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赤ちゃんの突発性発疹はうつるの?

ウイルスがうつるのを防ぐマスク

 

突発性発疹は感染力こそ弱いものの、他の赤ちゃんや小さい子供にうつる可能性のある病気です。

特に高熱が出ている時は、まだ免疫力の弱い乳児や幼児にうつることがありますので、親としては注意しておきたいですね。

年の近い兄弟間での感染や、乳幼児の集まりやすい保育園での感染が多いのが特徴です。

 

突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルスというウイルスが原因となっており、その大半は生後6ヶ月~1歳までの間に発症するとされています。

新生児から生後6ヶ月頃までは、まだへその緒でお母さんからもらった免疫が残っていますので、感染する例はさほど多くありません。

 

遅くても2~3歳までには発症する場合がほとんどなので、大人にうつることはほぼないと考えて良いでしょう。


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突発性発疹の感染経路や潜伏期間は?

突発性発疹の感染経路は、まだはっきりしたことが分かっていない部分も多いのですが、大きく分けて次の2つがあるとされています。

  • くしゃみや咳による飛沫感染
  • 唾液が物を経由して感染する経口感染

 

ただ、突発性発疹の原因となるヒトヘルペスウイルスは感染力がとても弱く、いわゆるインフルエンザのような大規模な感染や流行が起こることは基本的にありません。

感染力が弱いのでくしゃみや咳でうつるということは少なく、唾液による感染がほとんどと思って良いでしょう。

 

具体的な感染経路としては、親が赤ちゃんにキスをする、兄弟などで遊んでいる時に唾液が付いて口に入れてしまうといった家庭内での感染が多いと考えられています。

他にも保育園などでは、仲の良い子同士だと唾液のついた手でペタペタ触り合っていることがありますので、感染する可能性はありますね。

 

潜伏期間については、ヒトヘルペスウイルスに感染してから1~2週間程度となっています。

潜伏期間が終わったら39℃前後の高熱を発症して3~4日続き、熱が下がる頃に発疹が出るという流れですね。

 

突発性発疹のうつる期間はいつまで?

泣き叫んでいる赤ちゃん

 

突発性発疹がうつる期間は、潜伏期間中から発症後1週間ほどまでとされています。

つまり、潜伏期間も含めると約2~4週間くらいは、他の子供にうつる可能性があるということですね。

 

ただ、実際には潜伏期間かどうかを把握することは出来ませんので、発症した時点から注意しておけば十分でしょう。

 

また、発症から1週間はうつる可能性があると言っても、実際は熱が下がる頃になればウイルスはほとんど居なくなっています。

厚生労働省のガイドラインでも、「熱が下がって1日以上経過し、全身状態が良ければ感染のリスクは低い」とされていますので、熱が下がって数日も経てば他の子にうつす可能性は低いと考えて良いですね。

 

つまり、発症から熱が下がるまでの期間が特にうつりやすい期間と覚えておけば良いでしょう。

 

突発性発疹の時のお風呂はいつから大丈夫?

お風呂に入っている赤ちゃん

 

子供の突発性発疹で、「熱は下がったけど発疹が出てるし、お風呂に入れて大丈夫かな…」と考えるお母さんは多いのではないでしょうか?

結論から言うと、突発性発疹の場合は熱が下がれば発疹が出ていてもお風呂に入れて大丈夫です。

 

通常、突発性発疹で出てくる発疹はかゆみが出ないので、お風呂に浸かることでかゆみが出るということもありません。

ウイルス自体もほぼ落ち着いていますので、仮に一緒に入ったとしても兄弟にうつすリスクもほとんど無いと考えて大丈夫です。

そのため、熱さえ下がっていれば発疹は気にせずお風呂に入れてあげましょう。

 

ただ、高熱が出ている場合や熱は下がったけどぐったりしている場合には、無理にお風呂に入れてはいけません。

お風呂は想像以上に体力を消耗しますから、元々体力のない赤ちゃんを弱った状態で入れるのは辞めておいた方が良いでしょう。

 

また、赤ちゃんが不機嫌な場合も、無理にお風呂に入れる必要はありません。

赤ちゃんが不機嫌になってあれこれ嫌がる場合は、まだ体調が良くなっていなかったり、他の病気が隠れているというケースも多いです。

 

お風呂に入れない場合は、体を拭いてあげると赤ちゃんもスッキリすると思いますので、試してみてくださいね。

 

お風呂上がりに発疹の赤みが増すのは大丈夫?

熱が下がったからお風呂に入れてみたら、発疹の赤みがひどくなったという場合もあるかと思いますが、これも特に問題ありません。

お風呂に入ると血行が良くなりますので、そのせいで赤みが増しているだけですね。しばらく経てば元に戻るので安心して大丈夫です。

 

他の病気の発疹の場合、お風呂に入ると赤みとともにかゆみもひどくなるのでダメなのですが、突発性発疹の場合はかゆみが出ないため気にする必要はありません。

ただ、もし赤ちゃんにかゆみが出ている様子であれば、他の病気が考えられますので、一度病院を受診するようにしましょう。

 

また、「発疹が出ているから石鹸を使っていいのか不安…」という方もいるかと思いますが、こちらも特に問題ありません。

元々敏感肌な赤ちゃんの場合を除き、石鹸やベビーソープを使うことで発疹がひどくなることは滅多にありませんので、やさしく洗ってあげて大丈夫ですよ。

 

まとめ

赤ちゃんの時期というのは特にデリケートなので、突発性発疹のようなうつる病気だと親としては気になることが多いかと思います。

ただ、突発性発疹はさほど感染力の高い病気ではないので、発症から解熱までの期間を特に注意しておけば良いでしょう。

 

また、突発性発疹にかかったらいつから外出しても良いのか?保育園にはいつから登園できるのか?といったことについては、以下の記事で詳しく書いていますので、合わせてご覧頂ければと思います。

『突発性発疹の外出はいつから?保育園の登園許可は必要?』