「突発性発疹で子供の下痢が続いて心配…」
「下痢が続くけど食事は母乳や離乳食を続けていいの…?」
突発性発疹の赤ちゃんは高熱が出たり機嫌が悪くなったりと、親としては心配だったり大変だったりで大忙しですが、中には下痢が多くて心配している方も多いのではないでしょうか?
特に赤ちゃんの下痢が長引く場合は、どんなことに注意すれば良いのか?離乳食などは食べさせても良いのか?など、色々なことが気になりますよね。
そこで今回は、突発性発疹の下痢の対処法や食事、よくある疑問などについてお話したいと思います。
突発性発疹の下痢はいつまで続くのか?下痢にはどんな特徴があるのか?お風呂には入れても大丈夫なのか?といった気になる疑問についても、まとめて見ていきましょう。
突発性発疹の下痢はいつから始まっていつまで続く?
突発性発疹では主に高熱と発疹が有名かと思うのですが、中には一時的に胃腸が弱って下痢をしてしまうというケースも多くあります。
また、原因が胃腸の弱りなので、下痢に加えて嘔吐を起こす赤ちゃんもいますね。
このような下痢や嘔吐の症状は、多くの場合熱が3~4日続いた後、解熱後に発疹とともに現れることが多いです。
そして、嘔吐下痢が現れた場合、そこからおよそ3~5日ほど症状が続くのが一般的ですね。
ただ、必ずしも熱が下がる頃から出てくるというわけではなく、発熱に合わせて下痢や嘔吐をすることもありますし、下痢だけ、下痢しないといったこともあります。
ごく稀に、熱なしで発疹と下痢だけが出る、突発性発疹後になってから下痢が出るということもありますので、中には例外的な経過をたどることもあると覚えておきましょう。
突発性発疹の下痢に特徴はある?
突発性発疹で起こる下痢というのは、あくまで高熱によって胃腸が弱ることで起こっている症状です。
つまり、突発性発疹で起こる下痢だからといって特別な特徴があるわけではなく、見た目や臭い、色などはどれも一般的な下痢と大差ありません。
そのため、もし下痢に特徴的な色や臭いがある場合は、他の病気の可能性を考える必要が出てきます。
赤ちゃんの便の色や臭いは体調次第で様々に変わるので、全てはここでお伝えできませんが、例えば以下のような便の色はチェックしておくと良いでしょう。
黄色、茶色の下痢
真っ黄色なものも含め、どれも赤ちゃんにとっては通常のうんちの色になります。
ツブツブしたものが入っている場合もありますが、それも問題ありませんので、心配する必要はありません。
緑色の下痢
緑色の下痢を見ると不安になる方が多いと思うのですが、こちらも赤ちゃんの場合は特に問題ありません。
ただ、普段は出ないのに突発性発疹になって出てきた場合は、胃腸が弱っている可能性がありますので注意してあげましょう。
「なぜ緑色になるの?」と思われるかもしれませんが、これは消化管から出ている胆汁という分泌物が多量に便の中に残ると緑色に見えるためです。
胆汁は通常であれば腸で吸収されるのですが、赤ちゃんのように胃腸が未熟な場合や、体調を崩して胃腸が弱っている場合などにはその吸収量が減ってしまい、便に色をつけてしまうというわけですね。
白色の下痢
白色で臭いの酸っぱい、米のとぎ汁のような便が出た場合は、ロタウイルスという病気の可能性があります。
冬の時期に主に子供に流行し、下痢や嘔吐、高熱などが特徴なので、これらの症状が当てはまる場合は早めに病院を受診するようにしましょう。
黒い下痢
赤ちゃんの場合は、鉄分が多く含まれた食べ物や鼻血を飲み込んでしまうことで、便が黒くなることもあります。この場合は一時的なもので、特に問題はありません。
ただ、1日だけでなく何日も黒い下痢が続いたり、黒い下痢に混じって血便のようなものが混じっている場合には、胃腸のどこかで出血を起こしている可能性があります。
そのため、黒い下痢が数日続く、赤黒い下痢が出るという場合には、すぐに病院を受診するようにしてください。
突発性発疹による下痢の対処法は?
突発性発疹による下痢がひどい場合は、以下の3つの対処法を行うようにしましょう。
脱水症状にならないように水分補給を
下痢をすると体内の水分がどんどん出て行ってしまうため、脱水症状には注意をしましょう。
特に赤ちゃんの場合、自分では脱水に気付くことも伝えることも出来ませんし、水分補給も自分では出来ませんから、親が注意して見ておく必要があります。
脱水症状を引き起こさないためのポイントは、定期的な水分補給ですね。
定期的な水分補給におすすめの飲み物は、ポカリスエットや経口補水液などの水分と塩分が同時に摂れるものです。
乳児や幼児の体に合わせたベビー用飲料のポカリスエットなどもありますので、食事の合間に少しずつ飲ませてあげると良いでしょう。
また、冷たい飲み物は胃腸に負担をかけて下痢が悪化してしまうので、常温か軽く温めてから飲ませてあげるのが良いかと思います。
おむつかぶれしないようにする
おむつをつけている赤ちゃんはとてもかぶれやすいので、下痢が続くとすぐにお尻がかぶれてしまいます。
お尻がかぶれると、赤ちゃんの機嫌が悪くなったり体調が悪くなったり、とにかく良いことがありませんから、こちらも合わせてケアをしてあげると良いでしょう。
対策としては、お尻を綺麗な状態にしておけば良いので、お尻をお湯などで洗い流してあげるのがおすすめです。
お尻を何度も拭いていると皮膚のかぶれが出てしまうので、洗い流してしまったほうがかぶれにくくなりますよ。
お湯はシャワーなどでも良いのですが、何度も繰り返すとなると大変なので、ドレッシングの入れ物などにお湯を入れてかけてあげるのが簡単で良いかと思います。
ひどい下痢の場合は病院への受診も
下痢がひどい場合や治らない場合は脱水を起こしやすいですし、他の病気にかかっているという可能性もありますので、一度病院への受診をおすすめします。
他の病気であれば対応してもらえますし、脱水を防ぐために下痢止めの薬などを処方してもらうことも出来ますよ。
赤ちゃんは脱水症状が重症化しやすいこともあり、あまりに下痢がひどいと入院ということも考えられますので、かかりつけの小児科などで対応してもらうようにしましょう。
突発性発疹の下痢の食事について
突発性発疹では、下痢はあっても嘔吐がなければ、ごはんを食べさせてあげて問題ありません。
赤ちゃんは時期によって食事の形態が違うと思いますので、母乳と粉ミルク、離乳食それぞれの与え方と注意点を見ていきましょう。
母乳の場合
母乳の場合は、下痢がひどくてもそのまま続けて与えるようにしましょう。
ただ、1回に飲ませる量が多いと嘔吐してしまうかもしれないので、こまめに回数を分けて飲ませてあげると良いですね。
粉ミルクの場合
粉ミルクの場合は、1回の量を減らすようにし、ミルクも少し薄くして飲ませてあげるようにしましょう。
こちらもあまり量が多すぎたりミルクが濃いと嘔吐してしまうことがあるので、注意しておきたいですね。
離乳食や通常の食事の場合
離乳食や通常の食事についても、食べられるのであれば食べさせてあげて問題ありません。
昔は食べさせても全部下痢になるから食べさせないという人もいましたが、今では少しでも食べさせた方が栄養も摂れるので良いと考えられています。
ただ、乳製品や油の多い食べ物は消化に悪く胃腸に負担をかけるので、消化に良いものを与えることが大切になります。
また、母乳やミルクと同じで、吐いてしまわないように1回に食べる量は減らしてこまめに食べさせるのも大切ですね。
もし嘔吐があったり、ぐったりしていて食べられないという場合には、水分補給だけでも行うようにしておきましょう。
下痢がある時にお風呂は入って大丈夫?
突発性発疹の下痢は胃腸が弱っているために起こる下痢なので、下痢からウイルスがうつるといったようなことは通常ありません。
そのため、ウイルスの感染を警戒する必要はありませんし、大人にうつるということもありません。
ただ、お風呂に入れる際は赤ちゃんの体調を考慮してあげる必要があります。
赤ちゃんのお風呂は、あなたの想像以上に体力を消耗しますので、高熱が出ている時やぐったりしている時などは入れない方が良いでしょう。
発熱もなく元気であれば、発疹や下痢があってもお風呂に入れて大丈夫です。
詳しくは、『赤ちゃんの突発性発疹がうつる期間は?お風呂はいつから大丈夫?』で詳しく書いていますので、合わせて読んでみてくださいね。
まとめ
突発性発疹で起こる下痢は、体の小さい乳児や幼児にとっては辛い症状です。
特に脱水症状は命に関わるものなので、出来るだけ看病をしているあなたが注意をしてあげるようにしましょう。
また、突発性発疹では高熱や下痢、発疹と合わせて、咳や鼻水などの風邪のような症状が現れることもあります。
「ただの風邪だと思っていたら高熱が出た!」ということもありますので、突発性発疹が出現しやすい生後半年~1歳、出現しなければ2歳~3歳頃までの期間は注意しておきたいですね。
その他、突発性発疹では赤ちゃんの不機嫌に悩まされることも少なくありません。不機嫌でぐずったり泣きわめいたりする場合には、以下の記事も参考にしてみてください。
→『突発性発疹で機嫌が悪い原因と対処法!不機嫌はいつまで続く?』
外出や保育園への登園はいつからしても良いのかが気になる場合は、こちらで詳しくまとめていますので読んでみてくださいね。