「突発性発疹の赤ちゃんの顔が真っ赤で心配…」
「突発性発疹は顔だけに発疹が出ることもあるの?」
あなたは今、突発性発疹の子供のこんな症状で悩んではいませんか?
大切な子供の顔に真っ赤なブツブツが出るのは、親としてはやはり心配ですよね。
そこで今回は、突発性発疹で顔に発疹が出た場合に多い疑問を1つずつ解決していきましょう!
顔のみに発疹が出ることもあるのか?塗り薬は使っていいのか?他の病気の可能性はないのか?といったことをまとめてみましたので、赤ちゃんの顔に発疹が出ている方は参考にしてみてくださいね。
突発性発疹は顔に発疹が出る?
突発性発疹は3~4日高熱が続いた後、熱が下がるとともに発疹が現れるのが特徴的な病気です。
発疹は主にお腹や背中を中心に出るのが一般的ですが、赤ちゃんによっては顔や首、手足などにブツブツが出てくることもありますね。
お腹であればおへその周り、顔であれば目の周りやおでこに赤い腫れが出てくることが多いです。
また、一般的には解熱後あたりにお腹や背中から発疹が出てくるという流れが多いのですが、時々顔から先に発疹が出るということもあります。
赤みや腫れの程度も赤ちゃんによるので、個人差で顔の発疹の程度は変わってくると考えておきましょう。
発疹が顔だけに出ることもあるの?
結論から言うと、突発性発疹が顔だけに出るということはありますが、比較的レアなケースです。
大抵の場合は顔だけに発疹が出て終わるということはなく、顔から始まって次の日あたりに他の部位にも発疹が現れるという経過をたどることが多いですね。
また、顔のみ発疹の症状がひどく、他の部位の発疹は軽く出てくる程度ということもあります。
そのため、「顔にだけ発疹が出てる…?」と感じたら、1日様子を見て他の部位にも発疹が出ていないか確認してみると良いですね。
全身で発疹が診られる場合は、乳児や幼児であれば突発性発疹である可能性は高いと言えます。
突発性発疹の発疹が治らない時に塗り薬は使っていいの?
発疹が長引いて治らない場合、まずは発疹が出て何日経っているのかを確認してみてください。
突発性発疹による発疹は、通常現れてから3~5日程度の期間で治まりますが、長引く場合は1週間ほど続くこともあります。
そのため、他におかしな様子や症状が見られないのであれば、ひとまず1週間は様子を見ておきましょう。
1週間様子を見ていて自然に落ち着いたのであれば、突発性発疹による発疹が長引いていただけの可能性が高いです。
もし1週間以上長引いている場合ですが、長引いているからと安易に塗り薬などを使ってはいけません。
突発性発疹による発疹であれば自然に治まるため、塗り薬はあまり意味がありませんし、他の原因による発疹だった場合は病気によって対応が変わってきます。
そのため、1週間以上発疹が続く場合には、自己判断せずにかかりつけの病院を受診するようにしましょう。
例外として、突発性発疹でも発疹の症状がひどい場合は塗り薬を塗る場合もあるのですが、発疹がひどい理由が他の病気という可能性もあります。
まずは落ち着いて、病院を受診するようにしてください。
発疹が顔に出る他の病気にはどんなものがある?
高熱が出た後の発疹が長引いている場合、実は突発性発疹ではなく別の病気だったという可能性もあります。
- 顔にだけ発疹が出る
- 発疹の症状がひどい
- 発疹が水疱(すいほう)のようなものに変わってきた
- 発疹が1週間以上長引く
- 発疹にかゆみがあるような反応をする
もしこのような症状がある場合には、以下のような病気の可能性もありますので注意しましょう。
はしか(麻疹)
はしか(麻疹)は、かかる時期や症状の流れが突発性発疹と似ているので、流行している場合には注意が必要な病気です。
突発性発疹と同じ生後6ヶ月以降から幼児の期間にかかりやすく、春から初夏に流行しやすいのが特徴ですね。
はしかの症状は、咳や鼻水などの風邪のような症状と39℃前後の高熱から始まり、熱が下がったかと思ったら全身の発疹が現れて高熱もぶり返すという経過をたどります。
発疹はサイズが小さく、色鮮やかな強い赤みが特徴で、耳の後ろ側から首、顔面、体全体という流れで広がっていくことが多いですね。
はしかは脳炎や中耳炎、肺炎など、色々な重い合併症を引き起こすことでも知られていますので、はしかの様な症状が出た場合にはすぐに病院を受診するようにしてください。
また、予防接種で防ぐことの出来る病気でもあるので、予防接種を受けられる1歳になったら受けておくようにしましょう。
風疹
風疹もはしかと同様、流行している場合に注意しておきたい病気ですね。
風疹の症状は、38℃前後の高熱と耳の裏や後頭部のリンパの腫れ、発疹が現れるのが特徴です。
高熱に合わせて発疹が出る、リンパの腫れが出るというのが、突発性発疹とは違う部分ですね。
発疹はリンパが腫れた後に現れ、全身に淡いピンク色の発疹が広がっていきます。
大抵は3~4日で治まっていくので長引くことはあまりありませんが、症状がひどい場合に注意しておきたい病気ですね。
水ぼうそう(水痘)
水ぼうそう(水痘)は冬から初夏にかけて流行する、子供にとても多い感染症ですね。
症状は虫刺されのような小さな発疹から始まり、その発疹が徐々に膨らんで水疱になっていくという流れになります。
発疹に合わせて37℃~38℃程度の微熱が出てくることも多いですね。
突発性発疹との違いは、小さな発疹があっという間に全身に広がり、1日経つころには水疱になるという点で、激しいかゆみも伴います。
水疱は1週間ほどで黒いかさぶたになりますので、比較的判別はしやすいかと思います。
乳児湿疹、虫刺され、あせも
乳児湿疹や虫刺され、あせもというのは通常であれば発熱はしない病気ですが、高熱の後にこれらの症状が現れるケースもあります。
どれも皮膚の弱い新生児から乳幼児に多いのが特徴ですが、突発性発疹と違って全身に発疹が出ることは稀で、大抵は1~2ヶ所に発疹が出てきます。
また、原因を取り除かなければ発疹を繰り返すことが多いのも特徴ですので、長引く発疹の場合は注意して見ておきたいですね。
乳児湿疹やあせもの場合は皮膚を清潔に保つようにし、虫刺されの場合は原因となる虫に刺されないよう対策をしていきましょう。
その他、子供の場合はアデノウイルスによる感染症や手足口病などでも発疹が現れる場合がありますので、こちらも合わせてチェックしておきましょう。
→『アデノウイルスの幼児・子供の症状!保育園の登園はいつから?』
まとめ
突発性発疹では、発疹が顔に出ない場合もあれば出る場合もあります。
もし顔に発疹が出た場合でも、突発性発疹であれば徐々に治まっていくのでそれほど心配する必要はありません。
ただ、他の病気の可能性には注意しておきましょう。
今回ご紹介した発疹の出る病気の他にも、赤ちゃんは様々な原因で発疹を起こすことがあります。
顔色が悪い、むくみが出た、妙にぐったりしているなど、赤ちゃんの様子がおかしいのであれば、ひとまず病院を受診して医師に診てもらうようにしましょう。
また、突発性発疹には「不機嫌病」という別名があり、発疹が現れる頃に赤ちゃんがとても不機嫌になることがあります。
もしあなたが赤ちゃんの不機嫌で悩んでいる場合は、こちらも合わせて読んでみてください。
→『突発性発疹で機嫌が悪い原因と対処法!不機嫌はいつまで続く?』
発疹に合わせて下痢の症状もひどい場合は、こちらの記事もおすすめします。