お腹が痛い大人の女性

 

突然ですが、あなたは急にお腹が痛くなって苦労をしたことがありませんか?あるいは、なかなか治らないお腹の痛みに苦しめられている方もいるかもしれませんね。

実はそのお腹の痛み、大抵の場合は正しい対処法を行うことで早く治すことが出来るんです

 

そこで今回は、お腹が痛い時に本当に役立つ対処法を5つご紹介したいと思います。

お腹の痛みを抑えるコツや食事、寝方などについてもお話していますので、この記事を読めばお腹の痛みの対処法について一通り把握することが出来るでしょう。


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1.お腹の痛みを抑えるコツ

お腹の痛みの対処法イメージ

 

お腹の痛みをその場で抑えたい場合には、まず以下の3つの対処法を実践してみてください。

  • お腹周りの締め付けを出来るだけ減らす
  • お腹をゆっくりとさする
  • 市販薬の鎮痛剤を使う

 

お腹周りの締め付けを出来るだけ減らす

お腹周りの締め付けは、腹痛を助長する原因になります。お腹が痛い時にお腹を押されると痛そうなのは、あなたも想像がつくのではないでしょうか。

痛みを余計にひどくしないためにも、まずはお腹周りを出来るだけ楽にしておきましょう。ベルトなどは緩めて、出来ればズボンのボタンも外してください。

 

あとは、腹痛によって無意識に力の入る腹筋も、お腹の中を圧迫してしまいます。ゆっくり深呼吸をしながら、出来るだけお腹の力を緩めるようにしましょう

 

お腹をゆっくりとさする

実は、お腹の痛みをその場で和らげるには、お腹をさすることが最も効果的なんです。

皮膚への刺激には痛みの感覚を抑える作用があり、これを「ゲートコントロール理論」といいます。簡単に言えば、お腹をさする刺激によって腹痛が抑えられるという体の仕組みですね。

 

あなたはお腹が痛い時、手のひらでお腹をさすると痛みが和らいだ経験がありませんか?無意識に痛いところを触ったりさすったりするのは、触ることで痛みを抑える効果があることを知っているためなんですね。

お腹を温めながら行えばより効果的なので、布団の中でさする、温めた手のひらでさするなど、お腹が温まりやすい状況で試してみると良いでしょう。

 

市販薬の鎮痛剤を使う

「今は忙しくて手が離せないけど、ひとまずお腹の痛みを抑えたい!」という場合には鎮痛剤が便利です

腹痛におすすめの鎮痛薬は「ブスコパン」ですね。ブスコパンは、病院でも腹痛に対して最初に出されることの多いお薬です。

 

 

お腹の痛みの大半は、腸が活発に働きすぎたり、腸がけいれんすることで起こるのですが、ブスコパンはこういった腸の過度な動きを抑える働きがあるお薬です。

ただ、ブスコパンはあくまで一時的に痛みを抑えるお薬なので、腹痛の原因を治すものではありません。その他の対処法も併用しながら治していくようにしましょう。

 

腹痛にロキソニンは使っていいの?

結論から言うと、お腹の痛みに対してロキソニンを使うことはおすすめ出来ません。

ロキソニンは胃腸に負担のかかるお薬なので、胃腸に潰瘍などが出来て腹痛が出ている場合、症状を悪化させてしまう可能性があります

 

痛み止め=ロキソニンといった考えを持たれている人も多いと思うのですが、腹痛に対してむやみにロキソニンを使うのは止めておいた方が良いでしょう。


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2.お腹が痛い時に良い食べ物

おかゆ

 

お腹が痛い時に気を付けるべき食事のポイントは、胃腸に負担をかけないことです。大抵の腹痛は自然治癒で良くなりますので、治るのを邪魔しない食事を心掛けるようにしましょう。

 

具体的には、以下の3つの特徴を持つ食べ物がおすすめですね。

  • 消化の良い食べ物
  • 冷たすぎず熱すぎない食べ物
  • 香辛料などの刺激物が含まれない食べ物

 

この3つのポイントを押さえておけば、胃腸に負担をかけずに食事を摂ることが出来るでしょう。

 

消化の悪い食べ物は、言い換えれば消化に時間のかかる食べ物です。消化に時間がかかる=胃腸に長くとどまって負担がかかるということになりますので、腹痛のある時には避けておきましょう。

冷たすぎたり熱すぎる食べ物についても、胃腸を刺激して動きを活発にしてしまうので適していません。香辛料などの刺激物も同じですね。

 

うっかり消化の悪い食べ物や刺激の強い食べ物を摂ってしまうと、腹痛が悪化してしまう場合がありますので、注意をするようにしてくださいね。

 

お腹が痛い時におすすめの食べ物3つ

お腹が痛い時に特におすすめしたい食べ物は、以下の3つです。

  • おかゆ、うどん
  • りんご
  • ヨーグルト

 

おかゆ、うどん

温かくて柔らかいおかゆやうどんは、お腹が痛い時の定番の食べ物ですね。消化がとても良いので、胃腸にほとんど負担をかけることがありません。

風邪などの際にもよく食べられることから、胃腸に負担がかかりにくいのはイメージ出来るかと思います。

腹痛を治すために必要なエネルギーも補給出来ますし、下痢がひどい場合にも食べることが出来ますので、食事の主食として食べるようにしましょう。

 

りんご

りんごも、体調不良の際に食べる食べ物としては定番ですよね。おかゆやうどんと同じで消化が良く、水分やビタミンも豊富に含んでいます。

また、りんごに含まれている「ペクチン」という食物繊維は、腸内環境を整えてくれる働きがあります。腸内の悪玉菌を減らしてくれるので、特に下痢や便秘からくる腹痛の場合には効果的と言えるでしょう。

ペクチンはりんごの赤い皮の部分に多く含まれていますので、りんごの皮も合わせて食べると良いですね。下痢がひどい場合には、すりおろしりんごにするのがおすすめですよ。

 

ヨーグルト

ヨーグルトは、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌を含む食べ物です。あなたもヨーグルト=お腹に良いというイメージがあるのではないでしょうか。

ヨーグルトに含まれる善玉菌には、腸内環境を良くしてくれる働きがあります。腸内環境は日常で起こる様々な腹痛や下痢・便秘などに関与していますので、ヨーグルトは大抵の腹痛に良い効果が期待できる食品と言えるでしょう。

ただ、ヨーグルトなどの乳製品は、人によって下痢を引き起こしてしまうケースがありますので注意をしておきましょう。牛乳を飲むと下痢をする人は避けておいた方が良いですね

 

3.お腹が痛い時に良い飲み物

お茶と急須

 

お腹が痛い時には、食べ物と同じで、飲み物にも注意をする必要があります。具体的には、以下の3つの特徴を押さえた飲み物を飲むようにしましょう。

  • カフェインを含まない飲み物
  • 炭酸を含まない飲み物
  • 常温もしくは温かい飲み物

 

カフェインは、腸を刺激することで腸を活発に動かす効果があります。腹痛の原因の大半は、腸が活発に働くことによって起こっているため、カフェインは逆効果になってしまいがちと言えるでしょう。

炭酸についても、空気が腸へと送り込まれることでお腹への刺激となってしまうので、腹痛の時には避けた方が良いと言えますね。冷たい飲み物や熱い飲み物も同じで、腸への刺激となってしまいます。

 

お腹が痛い時におすすめの飲み物2つ

上に書いたことを踏まえて、お腹が痛い時におすすめ出来る飲み物は以下の2つですね。

  • 白湯
  • お茶

 

白湯

白湯は、昔からお腹が痛い時によく飲まれてきた飲み物の1つです。お腹を温めてくれる上に、水以外の余計な成分が含まれていないので、胃腸に負担がかかることがないのが特徴ですね。

また、白湯はただの腹痛に限らず、便秘や生理痛、冷え性などにも効果があるので、朝に1日1杯飲む習慣をつけることで体質の改善も期待が出来ますよ。

 

お茶

お茶は、コーヒーなどと比べると含まれるカフェインの量が少ないため、腹痛がある時には飲みやすい飲み物ですね。

特に、カフェインゼロの麦茶はおすすめです。お腹に刺激を与えることなく、下痢などで失いやすいミネラルも同時に補給することが出来ますよ。


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4.お腹が痛い時の寝方のポイント

お腹の痛みで横になる女性

 

ネット上では、お腹が痛い時に「右を向いて寝れば良い」「うつ伏せで寝るのが効果的!」といった話が良く出てくるのですが、実は医学的な根拠は一切ありません。

実際、病院でも寝る時の向きを気にすることはありませんし、現在では時代遅れの話と考えられています。

 

では、どんな寝方が良いのかと言うと、「自分にとって一番楽な姿勢」がベストです。楽な姿勢というのは、力が抜ける、あるいは痛みが和らぐ姿勢ですね。

一般的には、横向きでお腹を抱えて寝る、仰向けで膝を曲げて寝るといった寝方が楽な姿勢になりやすい傾向にあります。

 

また、横になる際にはお腹が冷えないように工夫をすることも大切ですね。

お腹の冷えは腹痛の悪化に繋がりますので、手のひらを添える、腹巻きをする、カイロを使うなどの冷え対策を行うようにしましょう。

 

5.お腹の痛みがひどい時は病院を受診する

病院と治療

 

お腹の痛みが本当にひどい時は、無理をせず病院を受診しましょう。

お腹が痛いくらいで病院を受診するのは面倒に思うかもしれませんが、場合によっては厄介な病気が潜んでいる可能性もありますからね。

 

病院を受診した方が良い腹痛

  • まともに動けないほどの激しい腹痛
  • トイレに何度行っても落ち着かない腹痛
  • 発熱や吐き気、嘔吐などの症状を伴う腹痛
  • 血の混じった便を伴う腹痛
  • 頻脈や顔色の悪さなど明らかな体の不調を伴う腹痛
  • 症状自体はひどくないが長期間続く腹痛

 

明らかにお腹の痛みがひどい場合や、軽い下痢以外の症状を伴う場合は、病院を受診した方が良いでしょう。

特に、高熱や嘔吐、血便などの症状を伴う急な腹痛の場合は、急性の危険な病気の可能性も考えられます。症状がひどい場合には救急車を呼ぶことも視野に入れておきましょう。

 

もし軽い下痢が続くのであれば、『下痢でお腹が痛い時に考えられる6つの原因と治し方まとめ』を参考に、自分の症状をチェックすることをおすすめします。

 

まとめ

お腹が痛い時には、正しい対処法を行えるかどうかで治りやすさが変わってきます。今回お伝えした対処法は簡単なものばかりですので、ぜひ実践するようにしてくださいね。

 

お腹が痛い時に役立つ対処法を簡単にまとめておくと、以下の通りですね。

  • お腹周りの締め付けを緩めてお腹をさする
  • 今すぐ痛みを抑えたい場合はブスコパンなどの市販薬を使う
  • 胃腸に良い食べ物や飲み物を摂る
  • 自分にとって楽な姿勢で横になる
  • 症状がひどい場合には病院を受診する

 

大抵の腹痛は病院に行かなくても治りますが、激しい腹痛や他の症状がある腹痛、長引く腹痛がある場合には病院を受診するようにしてくださいね

 

また、よくお腹が痛くなるという場合には、腸内環境が悪くなっている可能性も考えられます。特に、下痢や便秘が多い場合には腸内環境が悪化している可能性は高いと言えるでしょう。

腸内環境を整えていくサプリなどもありますので、下痢や便秘が多いという方は一度試してみることをおすすめします。